「多すぎ姉妹」で有名なイージス艦“フライトIIA型”最終艦をついに受領! でも建造はまだまだ続くワケ

米国で進む二次元コード革命とは

アメリカ海軍は2026年6月1日、アーレイ・バーク級駆逐艦「パトリック・ギャラガー」の引き渡しをバス鉄工所から受けたと発表しました。

当初よりも2か月早い引き渡し?

 アメリカ海軍は2026年6月1日、アーレイ・バーク級駆逐艦「パトリック・ギャラガー」の引き渡しをバス・アイアン・ワークスから受領したと発表しました。

 同艦の引き渡しは5月28日に実施されており、当初予定よりも約2か月早い受領となりました。その実現には、海軍と造船所の連携による海上試験の効率化があったとされています。

 艦名は、ベトナム戦争中に戦友を守るため敵の手榴弾に飛びつき、それを川へ投げ捨てるという英雄的行動をとり、海軍十字章を受章した海兵隊員パトリック・ギャラガー伍長に由来しています。

 この「パトリック・ギャラガー」は、アーレイ・バーク級駆逐艦の77番艦であり、同級のフライトIIA型としては最終艦となります。同艦以降の建造艦はフライトIII型となります。ただし、建造順としては最初のフライトIII型である「ジャック・H・ルーカス」の方が先行しており、「パトリック・ギャラガー」は通算建造順では後の艦にあたります。

 フライトIIA型とフライトIII型は外観上はほぼ同一ですが、SPY-6レーダーを中核とする新型対空・ミサイル防衛レーダー(AMDR)を中心に先進技術が導入されており、イージス戦闘システムも最新の「ベースライン10」へ更新されるなど、中身は大きく異なる艦となっています。

 また、退役が進むタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦に代わり、対空戦指揮艦としての役割を担う機会が増えると想定されています。これに伴い、艦長には大佐が充てられる場合がある点も特徴の一つです。

 本来、アーレイ・バーク級はフライトIIA型で建造を終了する予定でした。しかし、同級の後継とされていたズムウォルト級ミサイル駆逐艦が計画通りの規模で建造されず、最終的に3隻で終了したことなどを受け、既存設計を発展させたフライトIII型の建造が継続されることとなりました。

 こうした建造計画の見直しの結果、同級は最終的に90番艦を超える規模になると見込まれています。