エアバスが、世界最長の航続距離を持つ旅客機「A350-1000ULR」が初飛行に成功したと発表しました。この機体は、カンタス航空が計画するシドニーとロンドンを結ぶ直行便の実現に向け開発されたものです。
22時間だと…?
ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスは2026年6月2日、超長距離仕様の旅客機「A350-1000ULR」の初号機が、フランスのトゥールーズで初飛行に成功したと発表しました。この機体は、オーストラリアのカンタス航空が発注した12機のうちの1機です。
A350-1000ULRは、ベストセラーであるA350ファミリーの4番目の旅客派生型で、A350-900、A350-900ULR、A350-1000に加わります。この機体は、カンタス航空による新たな”世界最長の旅客便となる”、シドニー~イギリス・ロンドン、アメリカ・ニューヨーク線への就航計画「プロジェクト・サンライズ」専用機として導入予定です。
この路線の距離は約1万海里(約1万8520km)に達するとのことで、想定される飛行時間は最大22時間です。この長距離飛行を可能にしている主な要因は、機体構造に後部中央タンク(RCT)を追加で組み込んだことです。これにより、機体の性能がさらに強化され、航続距離が1000海里(約1852km)延長されています。
「プロジェクト・サンライズ」のために導入されるA350-1000の客室は、ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラス構成で238席を搭載しています。また、客室には長距離フライトでの快適性を向上させるため、特別に脚を伸ばして軽い運動などができる「ウェルビーングゾーン」などが設けられるほか、モニターからは、ガイド付きのエクササイズプログラムが放映されるとのこと。また、全席で無料の機内Wi-Fiも使用可能となる計画です。
初飛行は、特別な飛行試験用の計測機器を搭載した状態で行われ、飛行時間は3時間43分、到達高度は4万1000フィートをわずかに上回ったとのことです。