海上自衛隊が導入する新型の無人航空機「V-BAT」の艦上実習の様子が公開されました。十字架のような独特な形状を持つこの機体は、垂直に離着艦できるだけでなく、将来的には攻撃任務も担う可能性があるといいます。
新型「哨戒艦」の“目”や“牙”に
海上自衛隊水上艦隊は2026年6月3日、海上自衛隊が導入する無人航空機「V-BAT」の艦上実習の様子を、公式Xにて動画で公開しました。
水上艦艇によると、艦上実習が行われたのは2026年5月下旬のことで、海上自衛隊のあさぎり型護衛艦の艦尾にある飛行甲板にて、発着艦を含む各種作業が実施されました。
V-BATは、アメリカの防衛企業シールドAI社が開発した無人航空機です。機体は十字架のような変わった外観で、垂直離着陸(VTOL)が可能となっています。機体の大きさは全長2.7m、翼幅3m、燃料と積載量を合わせた総重量は56.7kgです。
機首部などに光学赤外線(EO/IR)センサーや合成開口レーダーを搭載可能なほか、能力向上型のブロックB仕様では小型精密誘導弾の「ハチェット」を装備することで、情報集種のみならず、限定的な攻撃を行うことも可能です。
海上自衛隊では、艦載型UAVの名称で最新のブロックB仕様を導入することとしており、今後は青森県の大湊航空基地にて操縦要員の教育が実施されます。海上自衛隊では、V-BATを今後配備が開始される哨戒艦に搭載し、周辺海域の警戒監視や情報収集に従事させるほか、有事の際には敵艦艇への攻撃などを行うことも想定されています。
【動画】海自護衛艦に「発着艦」するV-BATを動画で見る