北中米W杯はスペインの大会か!? 現チームに見た2010年の“面影”「あの時と同様の風格を漂わせ始めている」

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 FIFAワールドカップ2026の開幕まで1カ月を切ったなか、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が率いるスペイン代表の特徴が、“無敵艦隊”と称された南アフリカ大会のチームに似てるようだ。28日、スペイン紙『アス』が報じている。

「ラ・ロハの周囲に再び漂い始めている感覚がある。そう、バランスだ。若すぎず、ベテランすぎず。ただただ、戦う準備が整った代表チームである」と、『アス』は指摘する。無敵艦隊の復活。今大会は、それを世界に証明するために用意された舞台なのかもしれない。

 先のEURO2024を優勝したほか、目下公式戦31試合無敗(世界記録タイ)のスペイン代表は25日、ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)やロドリ(マンチェスター・C)、ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)らを順当に選出した一方で、ジョアン・ガルシア(バルセロナ)やマルク・プビル(アトレティコ・マドリード)といった多少のサプライズを含んだ、北中米W杯の26名を発表した。

 そんなチームは、“若さと経験のバランス”という点で、初優勝を飾った南アフリカ大会のチームに似てるようだ。同紙によると、デ・ラ・フエンテ監督が率いるチームの平均年齢は26.1歳で、2010年のチーム(25.9歳)とほぼ変わらないという。メンバー発表以降、最年少となる18歳のラミン・ヤマル(バルセロナ)と、パウ・クバルシ(バルセロナ)の10代コンビを筆頭に「若さ」が話題となったが、「数字が示す現実は全く異なる」としつつ、「デル・ボスケのチームはフットボールにおいて極めて難しいもの、すなわち“若さと経験のバランス”を完璧なまでに見出した。そして今、デ・ラ・フエンテのチームも、まさにその道筋を歩み始めている」と共通点を挙げた。

 実際、「まだ発展途上だった」と紹介されたカタール大会のチームは平均年齢25.3歳と若く、対照的にブラジル大会のチームは27.6歳、ロシア大会のチームは28.5歳と比重はベテランに偏っていた。そして、この3大会における結果は、ベスト16が2回にグループステージ敗退、と振るわなかった。

 そういう意味で今回のチームは、“若さと経験のバランス”が非常に取れている、と『アス』は強調する。ヤマルとクバルシのほか、ジョアン・ガルシア、プビル(アトレティコ・マドリード)、エリック・ガルシア(バルセロナ)、ガビ、(バルセロナ)、ペドリ(バルセロナ)、アレックス・バエナ(アトレティコ・マドリード)、ジェレミ・ピノ(クリスタル・パレス)、ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)、ビクトル・ムニョス(オサスナ)といった平均年齢を下回る選手たちが揃っている一方で、ダビド・ラヤ(アーセナル)、アイメリク・ラポルテ(アスレティック・ビルバオ)、アレハンドロ・グリマルド(レヴァークーゼン)、マルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリード)、ファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン)、ボルハ・イグレシアス(セルタ)が30歳を超えており、大舞台に必要不可欠な要素、すなわち冷静さや成熟度、そしてトップレベルでの豊富な経験をもたらすことになる、と見方を記した。

 そして、「2010年のチームもまた、頭角を現し始めた若手選手たちと、チームを支えるベテラン選手たちを融合させていた」と回顧。「セルヒオ・ブスケツやマタは22歳、ジェラール・ピケやセスク・ファブレガスは24歳、セルヒオ・ラモスは25歳」とした上で、「その傍らにはカルレス・プジョル、シャビ、ジョアン・カプデビラ、カルロス・マルチェナ、マルコス・セナといった、W杯のプレッシャーに耐えうる十分な経験を持つ選手たちがいた」と紹介。それがやがて、「歴史を残すものとなった」と初優勝の要因になったと綴っている。

 さらにもう一つ、現チームに“無敵艦隊”と称されたチームの面影が重なる共通点があるとのこと。それが、EURO王者としてW杯に臨むということだ。「あの世代は、南アフリカで頂点に立つ前から、すでにトップレベルのチームだった。そして今のスペイン代表も、同様の風格を漂わせ始めている」と『アス』は、ラ・ロハの来し方行く末に思いを巡らしている。