【ベルリン時事】欧州で毎年恒例の国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」の決勝戦が16日、ウィーンで開かれた。節目となる70回目の大会だったが、イスラエルの参加に反発したスペイン、オランダ、アイルランド、スロベニア、アイスランドがボイコットし、そのうち一部の国は放送も見送った。
参加国は35カ国と、希望する国を原則全て受け入れ始めた2004年以降で最少だった。優勝はリズミカルなダンスポップを披露したブルガリア代表の女性歌手ダラさん。イスラエル代表が2位だった。
ユーロビジョンは、欧州を中心に56カ国の放送局が加盟する欧州放送連合(EBU)が運営。約1億5000万人が視聴する世界最大級の生放送音楽イベントとされる。「非政治性」を掲げるが、22年以降はウクライナ侵攻を続けるロシアの参加を認めていない。パレスチナ自治区ガザに侵攻したイスラエルの参加容認は「二重基準」だとの批判の声が上がっていた。
12日の準決勝では、イスラエル代表が歌唱中の会場で「ジェノサイド(集団殺害)をやめろ」との掛け声が響いた。スペインのサンチェス首相は15日、X(旧ツイッター)で「われわれは歴史の正しい側に立っている」とボイコットを歓迎。放送を見送ったスロベニアの公共放送RTVは同時間帯に「パレスチナの声」と題した特別番組を流した。