“スパイ被害”のミドルスブラ、サウサンプトンの昇格PO決勝出場禁止を求める「唯一の適切な対応」

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 ミドルスブラは15日、サウサンプトンの“スパイゲート問題”に関する声明を発表した。

 ミドルスブラはプレミアリーグ昇格をかけたチャンピオンシップ(イングランド2部)・プレーオフ準決勝でサウサンプトンと対戦。延長戦までもつれた激闘の末に敗れた。

 しかし、第1戦の前にサウサンプトンがスタッフをミドルスブラの練習場に送り込み、練習の様子を盗撮していた疑惑が浮上している。EFL(イングリッシュフットボールリーグ)では、キックオフの72時間前から相手チームの練習を観察する行為を厳しく禁じた規則が7年前から設けられているが、今回が初の事案となっており、サウサンプトンに対する懲戒手続きの行方に注目が集まっている。

 EFLの独立懲戒委員会による審問は5月19日までに行われ、速やかに裁定が下される予定だ。チャンピオンシップ・プレーオフ決勝は5月23日に控えているが、懲戒手続きの結果によっては試合日程が変更される可能性がある。

 ただ、ミドルスブラは審理への出席を許可されなかった。イギリスメディア『BBC』によると、最終的な結果がミドルスブラの意に沿わないもの、つまりプレーオフ決勝でハル・シティとサウサンプトンが対戦することになるような結果になったとしても、ミドルスブラはその決定に対して上訴したり異議を申し立てたりする権利を持たないという。

 同メディアは、懲戒審問において「利害関係者」が告発側(EFL)と被告側(サウサンプトン)2者だけとなるのは標準的な慣行だと補足。サウサンプトンが出場停止処分とならなければ、EFLが異議申し立てを行わない限り、決勝戦は予定通り確実に開催されることになる。

 すでに『ウェンブリー』で開催される決勝戦のチケット発売が始まった数時間後、ミドルスブラはクラブ公式サイトを通じて声明を発表。「ミドルズブラはEFLがサウサンプトンに対して提起した手続きについて、当クラブが介入することを認めないという懲戒委員会の決定を認識しています。当クラブは、審議中の事案に直接的な影響を受けており、問題となっている出来事およびそれが競技に与える影響に関する関連事実証拠を保有していることを踏まえ、この決定を遺憾に思います」とし、サウサンプトンに対する厳罰を求めた。

「問題となっている行為、すなわち極めて重要な試合を控えた当クラブのトレーニングセッションを観察・録画したことは、スポーツの健全性と公正な競争の核心に関わるものです。このような状況下において、唯一の適切な対応は、サウサンプトンがEFLチャンピオンシップのプレーオフ決勝への出場を禁じるようなスポーツ制裁を科すことです」

「我々は、規制機関であるEFLが、競技の健全性を守り、全加盟クラブを保護し、将来にわたってプレミアリーグ昇格を目指して不公正かつ違法な優位性を得ようとするいかなる試みも抑止するため、懲戒委員会においてそのような制裁措置を追求することを期待しています。当クラブは、あらゆる法的権利を留保します」