【ニューデリー時事】インド洋の島国スリランカで、外国人によるオンライン詐欺の摘発が相次いでいる。逮捕された外国人は1月以降600人を超えた。スリランカは国際的な詐欺拠点になりつつある。
地元報道などによれば今月初め、警察が詐欺グループのアジトとみられる首都スリジャヤワルデネプラ・コッテの建物を捜索し、中国やベトナムをはじめとする9カ国出身の約120人を逮捕した。アパートの複数フロアを借り、犯罪に関わっていた疑いがある。
最大都市コロンボ近郊では中国人37人を拘束。タブレット端末35台や携帯電話147台、SIMカード100枚を押収した。警察の報道官はAFP通信に「(容疑者らは)観光ビザで入国し、不法就労していた。オーバーステイの者もいた」と話した。
特殊詐欺の中心地はこれまでミャンマーやカンボジアといった東南アジアで、背後に中国マフィアがいるとされてきた。しかし、取り締まりが強化され、スリランカに移ってきた可能性がある。
在スリランカ中国大使館は3月、多数の中国人の逮捕を受け、当局の捜査や犯罪抑止に協力するとの声明を発表した。同大使館は、地理的要因やビザが取りやすいことなどから犯罪組織がスリランカに拠点を移し詐欺を続けているとの見方を示した。スリランカ入管当局は、オンライン詐欺で逮捕事例のある国からの入国者を対象に「特別な審査」を行い、監視態勢を強化するとしている。
〔写真説明〕スリランカでオンライン詐欺拠点を運営した容疑で逮捕され、裁判所に移送される外国人=7日、最大都市コロンボ(AFP時事)