【パリ時事】大西洋を航行中、ネズミなどのげっ歯類が媒介する「ハンタウイルス」に少なくとも6人が感染、3人が死亡したクルーズ船「MVホンディウス」は10日、アフリカ北西沖のスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島に到着する。船内に残った日本人乗客1人を含む約150人は9日時点で無症状で、一部乗員を除いて順次下船。島内の空港から特別機で帰国の途に就く予定だ。
世界保健機関(WHO)は感染が大規模拡大する可能性は低いとみている。ただ、乗客らは感染者と船内で共同生活を長期間送ったため、「高リスク接触者」に当たると判断。感染者との最後の接触から42日間の隔離と監視を勧めている。
同船は南米アルゼンチンを4月1日に出港。南極や孤島を経て、アフリカ沖の島国カボベルデで今月4日に航海を終える予定だった。しかし、濃厚接触によるヒトからヒトへのまれな感染で知られる「アンデス株」が全ての感染者から検出。同国当局が入港を拒否し、最寄りのカナリア諸島まで航行を余儀なくされた。