待ち合わせで「春日井駅ネ♪」は超危険! JRと私鉄で全然違う “トラップ駅”の恐るべき距離感 歩いたらヤバかった

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愛知県春日井市には、JR中央本線と名鉄小牧線に同じ「春日井駅」があります。しかし両駅は5km以上離れており、乗り換えできない“別の駅”。待ち合わせで間違えると大変なこの「春日井駅トラップ」を、実際に歩いて確かめました。

場所を間違えたら一大事になる「春日井駅」!

 愛知県春日井市には2つの「春日井駅」があります。ひとつがJR中央本線にある春日井駅、そしてもう片方が名鉄小牧線にある春日井駅です。名前を聞く限り、JRと名鉄が隣り合う駅、もしくは至近距離にあるかのように思えるかもしれません。しかし、両駅は5km以上離れた場所にあります。

 地元では注意すべき場所として知られているこの2つの駅。今回筆者(鈴木伊玖馬:乗りもの好きライター)は、その「やらかし」をした場合どうなるのか、実際に歩いて確かめてみました。

 出発したのは2026年4月22日16時30分。後日にしようかとも思っていたのですが、次の日からは雨の予報が出ていたため、この日に検証することにしました。雨のなか歩くのはやはり遠慮したいですからね。

 スタート地点は名鉄小牧線の春日井駅です。自動改札が2つだけの無人駅で、売店はもちろんトイレさえない小ぶりな駅です。

 しかし歴史自体は古く、名鉄小牧線が開業した1931年から存在しています。当初、小牧線にはガソリンカーが走っていたそうですが、1940年代に電化が完了。戦争の荒波も何とか乗り越え、現在まで続いています。

 最近では数年がかりの大規模な建築工事を実施しており、1つしかなかったプラットホームが増築されている他、周辺の田んぼにも工事が行われています。数年後には見違えるような駅になっていることでしょう。

 この小牧線春日井駅から目指すのが、JR中央本線の春日井駅です。

 JR中央本線の原型ができたのは1900年のこと。このとき、名古屋~多治見間が開業しました。しかし、この時に春日井市内に設けられた駅は勝川駅と高蔵寺駅のみで、当時はただの通過地点でした。

 その後、1920年頃から林長三郎氏という方が中心になって駅誘致の運動が始まります。この活動の結果、1927年に「鳥居松駅」が開業しました。

 それから約20年後1946年、この鳥居松駅を改称する形で生まれたのが、今の春日井駅です。10年ほど前には駅舎が改装され、なかなか見栄えもする駅になりました。ちなみに、駅内には王子製紙春日井工場への専用線も敷かれています。

 このように、2つの春日井駅は成り立ちからして全く異なることがよくわかります。むしろ名前以外にはほとんど共通点がないほどです。

いざ検証! 徒歩で「春日井〜春日井」を移動してみた

 名鉄小牧線の春日井駅は春日井市の西端にあります。そのためJR春日井駅へ向かうには、基本的に東の方へひたすら歩いていくことになります。

 まずは春日井市立春日井小学校や、集会室・ホール・多目的室、トレーニングルームや図書室などを備えた市営の複合施設「西部ふれあいセンター」、それに前高公園などの横を通りつつ直進。県道201号に到着したら、道を曲がってしばらく南に進みます。

 少ししたら、また東に進んで下八田線に入り、道なりに進みます。すると国道19号と春日井市役所が見えてきました。

 名古屋市や豊田市に比べると少ないとはいえ、人口30万人を有する春日井市。市役所の規模は、地元民から見てもなかなか立派に思えます。ちなみに、この辺りは国道19号に沿って多くのお店があり、市の中心地となっています。

 国道19号を渡ったら、後は南東に向かって進んでいきます。桃花台春日井線に到着したら、後は道に従っていくと、最後には無事JR春日井駅に辿り着きました。

 歩きでかかった時間は1時間14分31秒。Google道案内での予想が1時間21分ですので、多少早く到着できました。しかし、これは筆者に土地勘があったのも大きく、初めての人だと1時間30分以上かかるかもしれません。

 なお、JR春日井駅にはそれなりにお店などもありますが、名鉄小牧線の春日井駅近辺はほぼ住宅街といった雰囲気です。両駅を直接結ぶ路線バスなどの便も極めて少ないため、もし間違えた場合は、基本的にはまた電車に乗って、乗り換えしながらリカバリーするほかないでしょう。

 なので、もしも「愛知県の春日井駅に来て!」と言われたら、JRの方へ行くのをおすすめします。もちろん事前に「どっちの路線の春日井駅?」と聞くのが確実なのは言うまでもありません。