福井中3殺害、検察が検証へ=再審無罪、経緯聞き取り

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 福井市で1986年に中学3年の女子生徒=当時(15)=を殺害したとして、殺人罪で服役した前川彰司さん(60)の再審無罪が昨年確定したことを受け、名古屋高検は1日、確定審などに関与した検察官に対する聞き取り調査を実施すると明らかにした。調査結果は報告書にまとめて公表する。
 高検によると、調査は確定審や再審請求審に関わった検察官が対象で、退職者も含め、基本的に対面で実施する。昨年7月の再審無罪判決は、確定審の検察官が前川さんに有利な証拠を把握しながら開示しなかったことについて「検察官としてあるまじき不誠実で罪深い不正」と指摘しており、こうした経緯についても聞き取る。
 名古屋高検は前川さんの再審無罪が確定した3日後の昨年8月4日付で、「従前の主張や証拠に誤りがあることが判明すれば速やかに撤回し、必要に応じて裁判所や弁護人に経緯の説明や証拠開示を行う」とする再発防止策を策定。最高検を通じて全国の検察庁にも周知されたが、「特別な検証は考えていない」としていた。
 同高検の浜克彦次席検事は1日、聞き取り調査を行う理由について「再審手続きについて国民的な議論や関心が高まりを見せ、福井事件における検察官の対応に改めてさまざまな指摘がなされていることに鑑みた」と報道陣に説明した。