歴史切り開いた錦織=「勝てない相手もういない」―テニス

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 13歳で渡米し、米フロリダ州のIMGアカデミーで心技体を磨いた錦織は、日本選手としてあまたの歴史を切り開いた。2014年全米オープンではアジア男子で初めて四大大会シングルス決勝に進出。マリン・チリッチ(クロアチア)に敗れたものの、準優勝は快挙だった。大会中に発した「勝てない相手も、もういないと思う」の言葉はテニスファン以外にも注目された。
 日本男子がマークした過去最高の世界ランキングは松岡修造の46位だったが、錦織は15年3月、こちらもアジア男子で史上最高の4位に到達。世界トップレベルの仲間入りを果たした。全ての四大大会でシングルス8強に入り、特に全米は準優勝した14年以外にも、16年と18年に4強まで進んだ。
 記憶に残る名勝負も多い。その一つが16年リオデジャネイロ五輪の3位決定戦で、相手はラファエル・ナダル(スペイン)。錦織は過去1勝9敗と苦手だった相手とフルセットの激闘を演じ、日本勢96年ぶりのメダルを獲得。「日の丸のために頑張るのは心地良かった」と感慨を込めた。
 ナダル、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)、アンディ・マリー(英国)の「ビッグ4」全員から白星を挙げた。群雄割拠のテニス界で、まばゆい輝きを放った。 
〔写真説明〕全米オープン男子シングルス決勝でサーブを放つ錦織圭=2014年9月、ニューヨーク(EPA時事)
〔写真説明〕全米オープンの男子シングルス準々決勝。マリー(右)を破り、握手する錦織圭=2016年9月、ニューヨーク(EPA時事)
〔写真説明〕「横浜慶応チャレンジャー」の男子シングルス1回戦で勝利した錦織圭=2025年11月、横浜市港北区の慶大日吉キャンパス