W杯から口論中に口を覆う行為はレッド対象に…FIFA会長「口を隠す必要はない」

JR東の運賃値上げ 背景・理由は

 FIFA(国際サッカー連盟)は28日、FIFAワールドカップ2026で新たなルールを採用することを発表した。

 28日にカナダのバンクーバーで開催された国際サッカー評議会(IFAB)の特別会議が行われた結果、差別的な行為を隠すために口を覆う選手にレッドカードを科すことを全会一致で承認。また、審判の判定に抗議してピッチを去った選手に加え、審判が選手にピッチを離れるよう促す場合もレッドカードの対象となることになった。

 選手が口を覆う行為の問題は、今年2月にベンフィカのジャンルカ・プレスティアーニが、チャンピオンズリーグの試合中にレアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールに話しかけた際にシャツをまくり上げながら、人種差別的な発言を行った疑惑が浮上したことで注目を集めた。

 これにより、暫定的に1試合の出場停止処分が下されたプレスティアーニには最終的にUEFA(欧州サッカー連盟)の調査の結果、同性愛嫌悪的な行為で有罪となり、6試合の出場停止処分(うち3試合は2年間の執行猶予付き)が下されていた。

 また、審判の判定に抗議してピッチを去った選手にレッドカードを提示できるようになった背景には、今年1月に開催されたアフリカネイションズカップ2025決勝のモロッコ代表とセネガル代表の一戦で起きた、判定への抗議によってセネガル代表の多くの選手が一度ロッカールームに引き上げるという醜い場面を受けて制裁の対象になることになった。

 これらのルールはFIFAワールドカップ2026から採用され、その他の大会主催者は、2026年7月1日前にこれらの変更を実施するかどうかを決定することができることが明らかになっている。

 選手が相手選手と口論になった際に口を覆う行為をした場合にレッドカードの対象となることになったことを受け、イギリスメディア『BBC』によると、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は「選手が口を覆って何かを言い、それが人種差別的な結果を招く場合、当然退場処分となるべきだ。選手は言うべきでないことを言ったと推定されるべきだ。そうでなければ、口を覆う必要はなかったはずだからね。隠すことがなければ、何かを言うときに口を隠す必要はない。それだけのことだ」とレッドカード制度への支持を表明している。