性的トラブル「ある」が15%=医療機関に初調査―こども家庭庁

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 こども家庭庁は28日、子どもを含む患者への性被害の実態を把握するため、医療機関を対象に初めて実施したアンケート調査の結果を公表した。医師や看護師らによる性的トラブルについて、過去に発生したことが「ある」と答えた医療機関は15.5%だった。
 調査は、2025年12月~26年1月にオンラインで実施。対象となった5000施設のうち1113施設から有効回答を得た。
 性的トラブルがあった施設の34.0%は、身体的接触や盗撮、露出の強要など、「性的な被害につながる行為が確認された」と回答。被害者の年齢層は19歳~30代が66.7%を占め、中高生は3.3%だった。
 加害行為を行った医療従事者の所属は「心療内科・精神科」や「内科」が多く、発生要因は「患者と職員が1対1になっていた」が半数を占めた。
 今回の調査について、こども家庭庁の有識者会議では、「診療に必要な身体接触があり、医療行為と性加害行為の境界を患者側が判断しづらい」との意見があった。一方、「診療に第三者の同席を促す」など再発防止策の検討が必要との指摘も出た。
 同庁によると、16~25年度の医道審議会(厚生労働相の諮問機関)での性被害に関する医療従事者の行政処分は計150件。内訳は医師が82件、看護師が38件、歯科医師が22件などだった。医療機関内では病室や診察室で被害が発生した事案が多かった。
 教員らの性犯罪歴の確認を学校などに義務付ける「日本版DBS」の創設を盛り込んだ児童対象性暴力防止法が26年12月25日に施行される。同法の付帯決議には「医療機関を対象事業とすることも検討する」と明記されている。