「19年目の車」がなぜいま爆売れ!? まさかの過去最多販売を更新 三菱デリカD:5「転機は7年前でした」

半導体開発「モア・ムーア」とは

三菱自動車の4WDミニバン「デリカD:5」が、2025年度の国内販売台数において、過去最高の台数を記録しました。デビューから20年目を迎えたモデルであり、異例の快挙といえます。

デビューから20年近く経ったモデルが大快挙!

 三菱自動車は2026(令和8)年4月16日、4WDミニバン「デリカD:5」が、2025年度の国内販売台数で過去最高を記録したと発表しました。

 デリカD:5は2007(平成19)年1月にデビュー。ミニバンでありながら本格的な悪路走行もこなす4WD車として支持されているほか、近年の国産車では異例の長寿モデルとしても知られています。

 新型車は発売直後に販売台数のピークを記録し、以降の販売成績は徐々に下降していくのが一般的です。ところが三菱の広報担当者へ取材したところ、デリカD:5は2020年ごろから販売台数が伸び続けており、人気は“右肩上がり”だといいます。

「発売当初のデリカD:5はスタイリッシュなデザインだったものの、これまでのお客様からは『デリカらしくない』という声もいただきました。この評判を一転させたのが、2019(平成31)年2月に発売した大規模改良モデルです」(三菱広報)

 この時の大規模改良では、フロントマスクを大型フロントグリルや、2段タイプのライトを持つ押し出しの強いデザインへ一新。内装も質感が向上し、高級感を強調した仕上げとなりました。また、大規模改良型は後にラインナップをディーゼルエンジンのみに絞り、新型のトランスミッションも搭載。予防安全機能なども大幅にアップデートされました。

「アウトドアブーム」と「弟分の誕生」も追い風に!

 三菱の広報担当者は、この大規模改良モデルについて「高級志向を強めたほか、メカニズム面でも当時の最新レベルまでアップデートされ、お客様からも好意的に評価されました」といいます。

 さらに、キャンプをはじめとするアウトドアが大流行したのも、大きな追い風になったそう。「直接のライバルがいない独自性の強さもあり、支持を伸ばすことができました」

 これにより2019年以降、デリカD:5の販売台数は復調していったとのこと。「2020(令和2)年はコロナ禍の影響で、一時的に販売台数が減少しました。しかし翌年からは販売台数が回復していき、2023(令和5)年には弟分の『デリカミニ』も大ヒット。デリカというブランドの価値が底上げされたことで、さらに人気が加速していき、このたびデビュー年度の販売台数の更新を果たしました」(三菱広報)

 ちなみに前述の通り、デリカD:5は2007年の1月にデビューしたモデルです。三菱の統計によると、発売直後の同年1月から12月までの1年間での販売台数は、2万7304台とのこと。一方、2025年1月~12月での販売台数は2万5717台だったそうで、暦年で比較すると、いまだにデビュー年の販売台数が最多の模様です。

 その一方、デリカD:5は2026年1月に、一部改良型モデルを発売しています。三菱の広報担当者も「外観をタフなイメージにリファインしたほか、走行性能を強化し、より本来のデリカらしいモデルへ進化しました。この“原点回帰”路線の改良型が、さらに支持されることを期待しています」とコメントしました。