ケガを乗り越え辿り着いた国王杯決勝で躍動! マレロの喜び「運命だったのかは分からないけれども…」

半導体開発「モア・ムーア」とは

 レアル・ソシエダは18日、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝でアトレティコ・マドリードと対戦。2-2で突入したPK戦を4-3で制し、6年ぶり4度目のコパ・デル・レイ優勝を成し遂げた。試合後、スペインメディア『マルカ』が、PK戦で躍動したレアル・ソシエダのスペイン人GKウナイ・マレロの声を届けた。

 試合はキックオフから約14秒後、同代表FWアンデル・バレネチェアがヘディングシュートを沈め、レアル・ソシエダが幸先良く先手を取る。18分にはナイジェリア代表FWアデモラ・ルックマンに左足シュートを決められ、タイスコアに戻ったが、前半アディショナルタイムにはスペイン代表FWミケル・オヤルサバルがPKを仕留め、レアル・ソシエダがこの日2度目のリードを奪う。だが、終盤に差し掛かった83分、アルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスに強烈なシュートを叩き込まれると、延長戦の30分間を含めても決着はつかず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。

 このPK戦で躍動したのがマレロだった。先攻だったアトレティコ・マドリードの1人目を務めたノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロート、2人目を務めたアルバレスのシュートを完璧な読みと反応で防いでみせる。PK戦序盤の2セーブがレアル・ソシエダにPK戦の勝利をもたらし、コパ・デル・レイのタイトル獲得に大きく貢献した。

 今季、レアル・ソシエダのラ・リーガにおける正守護神は、スペイン代表GKアレックス・レミロが務めているが、コパ・デル・レイでは1回戦からマレロがゴールマウスを守ってきた。しかしながら、頬骨骨折のケガに見舞われた関係で、準々決勝アラベス戦(○3-2)、準決勝ファーストレグのアスレティック・ビルバオ戦(○1-0)は欠場。アスレティック・ビルバオとのバスク・ダービー(○1-0)のセカンドレグからピッチに戻ると、決勝でも見事なパフォーマンスで優勝の立役者となった。

 マレロがケガにより欠場した2試合は、ラ・リーガでもゴールマウスを守るレミロが出場しており、ペッレグリーノ・マタラッツォ監督のなかには、このままレミロを起用する選択肢もあっただろう。マレロ自身も「正直に言うと、(コパ・デル・レイにおける)ポジションを失うことを考えたことはある」と打ち明ける。

「ネグレイラ戦、レウス戦、エルデンセ戦、そしてオサスナ戦と、順調な道のりだった。調子も良かったと思う。しかし、その後のケガが、僕にとっては大きな打撃だった。まだ試合が残っていたのに、それらが遠のいていくのが分かったからだ」

 だが、結果的に、ファイナルのピッチに立っていたのはマレロで、レアル・ソシエダ優勝の立役者となったのもマレロだった。「復帰に向けて必死に追い込んだ。この結果が運命だったのか、それは僕には分からないけれども、今はとても幸せだよ」と率直な心境を口にした。

 また、PK戦については、「相手のキッカーがどこを狙ってくるかの情報を頭に入れて、あとはこの瞬間を楽しもうとしていた。アレックス(レミロ)が素晴らしいアドバイスをしてくれたし、GKコーチも助けてくれた。僕は落ち着いて、自分のペースでやっていた。あまり深くは考えていない」とマレロ。「サポーターも後ろで応援してくれていて、その勢いに乗れた。PKを2本止めることができて、本当に嬉しいよ」と喜びを言葉にしつつも、「ただし、まだここで何が起きたのか、あまり実感が湧いていないんだ」と本音も明かした。

 2025-26シーズンのコパ・デル・レイ全体を振り返り、マレロは「本当に特別だった。オサスナ戦、アラベス戦…すべてがクレイジーだった。2つのダービーは比較的落ち着いていたけど、それが今回のコパにおけるラ・レアルの本質だった。狂気じみていながらも、冷静に戦えた。本当に感動的だったよ」と語る。レアル・ソシエダに通算4個目となるコパ・デル・レイのトロフィーをもたらした結果を受けて、次のように言葉を紡いだ。

「歴史に残るだろう。まだ実感はないけれども、僕たちは歴史を作ったんだ。最後まで信じ続け、本当に苦しみ抜いたけど、すごく嬉しいよ」

【ハイライト動画】ソシエダが激闘の末に通算4度目の国王杯制覇!