バイクの運転は体格差や経験値が影響するため、憧れはあってもなかなか一歩を踏み出せないのが現実です。そうした中、免許がなくても新車に試乗できるバイクイベントが人気を集めています。
バイク免許のお試し取得から体験できる
2026年4月5日、静岡県函南町の指定自動車教習所「田方自動車学校」の入口に国内外のバイクメーカーのフラッグが春風になびきました。毎年恒例の「TDSバイク祭り」です。
免許取得を目指す教習生が緊張の中でハンドルを握る所内コースには、バイクショップから試乗車が提供されています。ホンダ、スズキ、カワサキの国内ブランドに加えて、海外ブランドのトライアンフ、インディアンのニューモデルが姿を見せました。
来場者のお目当ては試乗なのですが、「TDSバイク祭り」では「必要な運転免許証がなくても、新車に乗れる」のが人気です。
田方自動車学校では、普通二輪免許を所持していれば、この日の試乗会で大型二輪免許が必要なバイクに乗ることができました。さらに、イベント当時の終了時間までに教習の申込をすると、特別価格で大型二輪教習を受けることができるため、受付カウンターには試乗後すぐに申し込みをする来場者もいました。
広がる「教習所×バイクショップ」の試乗イベント
バイク試乗会では、こうした無免許で乗ることができるイベントが注目を集めています。
これからバイクイベントを開催する教習所もあります。2026年5月17日に「FDSバイク祭り」の開催を予定しているのは、静岡県富士市の「静岡富士自動車学校」です。国内4ブランドに加えて、ドゥカティ、インディアン、トライアンフ、ハーレーダビッドソンの海外ブランドの試乗ができます。
普通二輪免許では排気量400ccまでの車両しか公道では運転できません。小型限定の場合は、さらに排気量125ccまでに制限されています。「FDSバイク祭り」の当日は、来場者が普通二輪免許さえあれば大型二輪免許の試乗ができます。
まずは、指導員に付き添ってもらい教習車両に試し乗りして、ある程度の運転の自信を付けます。いきなり大型バイクに乗ることに不安があるライダーでも、安心して新車の試乗ができます。
バイクの免許がない人や原付免許だけの人の試乗体験「バイチャレ」もあります。教習車両に乗り、クラッチ操作で発進するまでが体験できます。ヘルメットや手袋、プロテクターは、教習所が用意してくれるので、バイクに乗ることができる服装であれば手ぶらでもトライできます。
免許のない人に試乗させるなんてと思うかもしれませんが、免許取得のための法令と技術を教える教習所は、むしろこちらが本業。試乗希望者も未体験のバイクでクラッチレバーを握る握力やハンドルバーとクラッチレバーを握る手の大きさを実感できるので、とりあえず体験して“迷い”を拭い去ることができそうです。
また、「静岡県自動車学校沼津校」(静岡県沼津市)は、2026年11月14日に「バイクフェスティバルinぬまづ」を開催予定。こちらも普通二輪免許所持者の試乗ができます。
こうしたユニークなイベントは、教習所が主催し、地域のバイクショップがサポートするタッグで実現しているケースがほとんどです。免許のない人に教えるノウハウと、バイクショップが所有する試乗車を組み合わせることで、バイクの乗りくらべだけでなく、免許取得前の自信をつけるためのチャレンジの側面が出てきました。バイクイベントのこうした変化は、静岡県だけでなく全国に広がっています。