三菱重工長崎造船所で、海上自衛隊の最新鋭護衛艦「もがみ型」のいわば最終グループにあたる4隻の艤装が進んでいます。省人化などを追求した新世代艦の建造は、いよいよ最終段階に入りました。
「省人化護衛艦」の決定版 VLSも搭載
三菱重工長崎造船所(長崎県長崎市)において2026年4月4日、海上自衛隊のもがみ型護衛艦の艤装が順調に進められていることが確認されました。
もがみ型護衛艦は、増大する平時の警戒監視に対応するほか、有事においても対潜水艦戦闘や対水上戦闘などに加えて、これまで掃海艦艇が担ってきた対機雷戦に関しても対応できるよう、能力が付与されているのが特徴です。また従来の護衛艦と比べて、船体のコンパクト化や調達コストの抑制、省人化にも配慮した設計になっているのもポイントです。
船体サイズは全長133.0m、幅16.3m、深さ9.0m、喫水4.7m、基準排水量は3900トンで、乗員数は約90名。主機関はガスタービンエンジンとディーゼルエンジンの組み合わせで、軸出力は7万馬力、速力は約30ノット(約55.56km/h)です。
海上自衛隊では、2022年に就役した1番艦「もがみ」以下12隻を運用する計画で、すでに全艦の進水が完了し、8番艦「ゆうべつ」まで就役済みです。もがみ型は、すべて日本周辺海域の警戒監視を行う哨戒防備群に配備される予定で、その点でも通常の護衛艦とは異なる存在と言えます。
今回撮影された写真では、間もなく就役が見込まれる9番艦「なとり」に加え、10番艦「ながら」、11番艦「たつた」、そして12番艦「よしい」の前甲板に、Mk.41 VLS(垂直発射装置)を搭載するための準備とみられる作業などが進められている様子が確認できます。