ラ・リーガは6日、セビージャの一部サポーターによる侮辱、威嚇、脅迫行為に対する声明を発表した。
今シーズンも低迷を続けるセビージャは、降格圏との勝ち点差が『3』となったラ・リーガ第29節終了後に、マティアス・アルメイダ監督を解任。シーズン中の指揮官交代は4年連続となり、後任として招へいしたルイス・ガルシア・プラサ氏が同期間における9人目の指揮官となることからも、混迷ぶりが窺える。そして、新体制の初陣となった5日の第30節オビエド戦では、退場者を出したこともあって最下位相手に0-1と完敗。リーグ戦5試合未勝利で、降格圏までは2ポイントに。残り8試合時点での成績において、勝ち点『31』は、2023-24シーズンと並んで今世紀ワーストとのことだ。
そんなスポーツ面での惨状に加え、経営面でも多額の負債を抱えており、昨夏にはサラリーキャップをクリアするために、ロイク・バデとドディ・ルケバキオという“攻守の要”を売却せざるを得なかったセビージャ。この現状に鬱憤が溜まっているセビジスタは、これまでにも経営陣辞任の要求や成績不振を理由にクラブハウス襲撃などの実力行使に及んでいたなか、『セビリア空港』でオビエドとのアウェイゲームを終えたチームを待ち伏せ。スペイン紙『エル・デスマルケ』によると、クラブハウスへと向かうバスを囲んだ12人のセビジスタは、選手やスタッフに罵声を浴びせたという。とりわけ、クラブを存続の危機に陥らせているホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長に対しては、「クソ野郎ども、出て行け!」「顔を見せろ。俺は毎年金を払ってるんだ、止められる謂れはない!」「ジュニア(前会長が父親だったため)、死ね」などといった言葉が飛び交ったと併せて伝えている。
そして6日、ラ・リーガはこの一件に関する声明を発表。「ラ・リーガは、プロクラブの選手、監督、役員、および従業員に対して向けられた侮辱、脅迫、威嚇行為を断固として非難する」とした上で、「シーズン終盤、競争の緊張が高まり、結果に対するプレッシャーが増すなかで、一部行動が正当な批判やスポーツとしての抗議の許容範囲を見過ごせないほど逸脱している実態は、特に憂慮すべきものである」と強調。続けて「意見の相違、要求、不満はフットボールの一部となり得る。しかし、脅迫、深刻な侮辱、死を願う言葉、個人攻撃、そしてあらゆる形態の嫌がらせや威嚇は、スポーツにおいても、民主主義社会においても、決して許されるものではない」と記した。
また、「昨日、セビージャで発生した事案は、ラ・リーガが把握しているその他の脅迫、強要、威嚇の事例と相まって、断固たる措置を講じることを余儀なくさせるものである」と関与した人物に対して処分を下す構えを取っている。
ヨーロッパリーグでは大会最多7度の優勝を誇り、“ELの盟主”と称されるセビージャ。しかし近年、杜撰かつ一貫性のないプロジェクトが招いたクライシスが、名門に翳りを落としている。