3月のインターナショナルマッチウィークでは、FIFAワールドカップ2026の欧州予選・2次予選(プレーオフ)および大陸間プレーオフが開催され、今年6月から7月にかけて北中米3カ国で共催されるFIFAワールドカップ2026の本大会に進む48チームが出揃った。イタリア代表は3大会連続で本大会出場を逃したが、異国の地でワールドカップ行きの切符を手にしているイタリア人も存在する。同国メディア『スカイ・イタリア』が1日、そんな人物たちを紹介した。
FIFAワールドカップ2026欧州予選・2次予選(プレーオフ)パスAの決勝が3月31日に行われ、イタリア代表は敵地でボスニア・ヘルツェゴビナ代表と激突した。試合は序盤の15分、敵陣で相手のミスを誘ったところから、FWモイーズ・キーン(フィオレンティーナ)が強烈なシュートを突き刺し、“アズーリ”が先制。しかしながら、前半終盤の41分、相手の抜け出しを阻もうとしたDFアレッサンドロ・バストーニ(インテル)がレッドカードで退場処分を受けると、数的不利となったイタリア代表は押し込まれる展開を強いられる。ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の攻撃を1失点で抑え、PK戦に望みを託したが、“夢”は儚くも潰えることとなった。
この結果を受けて、イタリア代表は2014年のブラジル大会以来、3大会ぶりの本大会出場とはならなかった。しかしながら、他国の代表チームを率いているイタリア人監督、およびスタッフは、当然ながら北中米の地に向かう権利を有している。『スカイ・イタリア』によると、計20名のイタリア人がFIFAワールドカップ2026の舞台に立つようだ。
まず一人目は、トルコ代表を率いるヴィンチェンツォ・モンテッラ監督。トルコ代表はFIFAワールドカップ2026欧州予選・グループEの戦いをスペイン代表に次ぐ2位で終えたものの、プレーオフ・パスCの戦いでは、ルーマニア代表、コソボ代表を相手に連勝し、2002年の日韓大会以来通算3度目の本大会出場が決定。ちなみに、モンテッラ監督は、現役時代にイタリア代表の一員として日韓大会を戦っており、トルコ代表と同じく、6大会ぶりにワールドカップに挑むこととなる。
2人目は、ウズベキスタン代表を率いるファビオ・カンナヴァーロ監督。ウズベキスタン代表はFIFAワールドカップ2026・アジア最終予選(3次予選)でグループAの戦いを6勝3分1敗の成績で終え、イラン代表に次ぐ2位に入り、同国史上初となるワールドカップ本大会出場を決めた。同予選の序盤はスレチコ・カタネッツ氏が指揮官を務めていたが、昨年1月に健康上の問題を理由にして辞任。ティムル・カパーゼ前監督が引き継ぎ、ワールドカップ行きの切符をもたらすと、最終予選終了後の昨年10月、後任としてF・カンナヴァーロ監督の就任が発表された。
なお、現役時代のF・カンナヴァーロ監督は、イタリア代表として国際Aマッチ通算136試合に出場。ワールドカップには、1998年のフランス大会から4大会連続で出場しており、2006年のドイツ大会ではキャプテンとして優勝トロフィーを掲げた経験を誇る。
さらに3人目は、ブラジル代表を率いるカルロ・アンチェロッティ監督。ブラジル代表はFIFAワールドカップ2026・南米予選で苦しい戦いを強いられながら、最終的には5位に入り、23大会連続23回目のワールドカップ出場が確定。アンチェロッティ監督は同予選のラスト4試合を指揮した。
アンチェロッティ監督に関しては、現役時代に1986年のメキシコ大会、1990年のイタリア大会と2大会連続で“アズーリ”のメンバー入り。さらに現役引退後、1994年のアメリカ大会にも、当時のアリゴ・サッキ監督のアシスタントコーチとして出場。以降はクラブレベルで“名将”としての立場を揺らがないものとしたが、個人としては、8大会ぶりのワールドカップに臨む。
当然ながら、3名の監督にはスタッフチームもついている。ウズベキスタン代表のアシスタントコーチを務めるパオロ・カンナヴァーロ氏や、ブラジル代表の同職を務めるダヴィデ・アンチェロッティ氏ら、その数は計11名にものぼる。加えて、イラン代表のアシスタントコーチを務めるアントニオ・ガリアルディ氏、フランス代表の理学療法士であるユーリ・アンネッキアリコ氏など、先の3チーム(トルコ代表、ウズベキスタン代表、ブラジル代表)を除いた各国の代表チームにもイタリア人スタッフが勤務。その数は6名おり、計20名のイタリア人が“4年に1度”の祭典に臨む。
【ハイライト動画】イタリア代表はPK戦で夢破れる