千葉県内でも慢性的な渋滞で知られる船橋市の交差点で改良事業が動きだします。
死傷事故率は県平均の10倍超え!「成田街道」のボトルネック区間を改良
千葉県船橋市内を走る国道296号の「前原西工区」において、道路改良事業が計画されています。県が2026年3月27日から公共事業事前評価自己評価調書を公開しており、一般から意見を募集しています。2026年度にも事業着手する構えです。
この事業は、国道296号のうち船橋市の成田街道入口交差点から、県道8号「船橋我孫子線」(通称:船取線など)に接続する中野木交差点までの延長0.5km区間が対象。ちょうどJR東日本「習志野電車区」北側の区間にあたります。
船橋市街地域は狭い主要街道が集中し、県内でも有数の渋滞箇所が点在、それらが面的な渋滞を引き起こしていることで知られます。
特に、国道296号の成田街道入口から中野木交差点へ向かう区間は、日中ほぼ全時間帯で旅行速度が20km/h以下という混雑ぶりです。中野木交差点で左折して京葉道路の花輪ICや千葉港へ向かうクルマが多いことが一因となっています。
このため、同区間は追突による死傷事故率が県内平均の「10.7倍」に上回ります。渋滞を避けようとする車両が周辺の生活道路へ抜け道として流入しており、地域の安全を脅かす一因にもなっているとのこと。
そこで、この区間では幅員を約12mから16mへ拡幅。道路南側にも歩道を新設して歩道整備率を100%にするほか、中野木交差点では「直進・左折/右折」の2車線を「左折/直進/右折」に分離することで、流れをスムーズにするといいます。特に左折車線については中野木・成田街道入口交差点とも、直進より広い幅3mを確保します。
これにより、内陸の成田街道沿いに位置する南習志野工業団地(習志野駐屯地の隣接地)から、IKEAなどがある千葉港の葛南東部地区までの所要時間が約42分から約38分まで4分短縮になるといいます。
事業期間は2026年度から2035年度まで、事業費は約24億円が予定されています。費用便益比(B/C)は2.9と算出されており、投資額を大きく上回る効果が見込めると評価されています。千葉県は今後、国庫補助事業の採択に向けて調整を進めていく方針です。