フィンランドのパトリア社が、スロバキア軍へ新型装甲車「AMV」のシミュレーターを納入しました。日本でも陸上自衛隊が導入を進めている車両ですが、どのような訓練が可能なのでしょうか。
実車さながらの訓練を安全・低コストで
フィンランドの大手防衛関連企業であるパトリア社は2026年3月26日、スロバキア共和国軍に対してパトリアAMVフルミッション・シミュレーターの納入・引き渡しを完了したと発表しました。
AMVは、パトリア社が開発した8輪駆動の装甲戦闘車両で、乗員3名のほかに12名の兵員を収容できます。このシミュレーターは、そのAMVを対象とした高精度の訓練装置です。AMVのすべての機能を再現しており、乗員の個々の操縦訓練はもちろん、部隊単位での訓練を実施することも可能です。
また、シミュレーターでは実際の作戦環境を忠実に再現しており、実車を動かすことなく、さまざまな環境を想定した訓練を繰り返し、費用対効果の高い形で安全に実施できるといいます。
ちなみに、AMVは防衛省・陸上自衛隊においても現用のコマツ製96式装輪装甲車の後継として2022年12月に採用が決定されており、すでに教育部隊である普通科教導連隊のみならず、全国各地の即応機動連隊にも配備が開始されています。