「ヒルズじゃないほう」も激変へ!? ずっと工事してる東京ど真ん中の「狭い地下鉄駅」 真の姿が明らかに

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東京メトロ銀座線の虎ノ門駅で、駅と一体となった大規模再開発の計画が明らかになりました。混雑が課題だった駅北側が生まれ変わりますが、どのような施設が誕生するのでしょうか。

虎ノ門駅「北側の混雑」ついに解消へ

 東京都が2026年3月に第32回「都市再生分科会」を開催し、中央日本土地建物と東洋不動産が再開発を進める「霞が関・虎ノ門地区」の都市計画素案を公表しました。この計画は、東京メトロ銀座線・虎ノ門駅周辺で進められてきた再開発の“ラストワンピース”と位置づけられています。

 虎ノ門駅の南側には近年「虎ノ門ヒルズ」が開業し、東京メトロ日比谷線に新設された虎ノ門ヒルズ駅と虎ノ門駅のあいだは地下道でつながるなどしています。虎ノ門駅も、南側にあたる渋谷方面ホームは美装化されました。

 これに対し、未だ工事中で雑然とした印象なのが北側の銀座方面ホームで、地上には雑居ビルが軒を連ねます。ホームと地上のビルは地下で直結し、地下飲食街もあるなど、昭和から平成の雰囲気を残しています。

 計画地は、その銀座方面ホームの地上、外堀通りと桜田通りに面したA地区(約1.2ha)とB地区(約0.2ha)からなる約1.4haの区域です。A地区には地上28階・地下4階、高さ約179mの超高層ビルが、B地区には地上12階・地下2階、高さ約60mのビルが建設されます。主な用途は事務所、店舗、ビジネス支援施設などで、全体の延べ床面積は約16万1200平方メートルに及びます。

 この再開発の大きな目的の一つが、虎ノ門駅北側の混雑緩和と機能強化です。現状、駅の北側はホームや改札外の通路、出入口などが狭く、利用者の混雑が課題となっているほか、エレベーターなどのバリアフリー動線も不足しています。

 計画では、駅の出入口や施設を再開発ビル内に移設・再整備することで、ホームや改札外通路を拡幅し、長年の課題であった混雑の解消を図ります。また、これまで周辺道路で乗降が行われていたタクシーや、コミュニティバスなどのための交通広場を地下に整備。歩行者動線についても、虎ノ門交差点下の地下歩道と接続し、地上へ至るバリアフリー動線を新設します。

 これにより、虎ノ門ヒルズ駅から続く地下歩行者ネットワークが延伸され、霞ケ関駅方面へのアクセスも向上するということです。

 工期は、B地区が2026年度から2029年度、A地区が2031年度から2036年度を予定しています。