圏央道のうち92.2kmの4車線化工事が佳境を迎えています。この区間は開通から約9年で整備が完了しそうですが、実はもう一つ、4車線化が進められている区間もあります。
9年で92.2kmが完成しそうだが、あと「15.7km」は…?
暫定2車線で開通した圏央道の久喜白岡JCT(東北道)~大栄JCT(東関東道)間92.2kmの4車線化工事が進捗しています。2026年2月27日につくば中央IC~つくばJCT間の4車線運用が開始され、43.2kmの4車線化が完了しました。
一方、圏央道の4車線化は、この92.2kmの区間以外でも進められています。ただしそのスピードは、比較にならないほどゆっくりです。
久喜白岡JCT~大栄JCT間は2017年2月に全通しました。その年の12月には4車線化の方針が決まり、政府が「財政投融資」を活用して整備を加速。当初は2024年度までの予定でしたが、2026年度までには92.2km全てが4車線化する見込みが立っています。
これとは別に進められているのが、千葉県の松尾横芝IC~東金JCT間15.7kmの4車線化です。
この区間はもともと、千葉東金道路(千葉東JCT~東金JCT)の延長部として1998年に開通。2年後の2000年に4車線化事業許可を得てスタートしました。2013年に木更津方面からの圏央道が東金JCTまでつながり、千葉東金道路から圏央道の一部に編入された経緯があります。このため、4車線化事業名は「千葉東金道路」のままです。
そして、2026年度には圏央道の未開通区間である大栄JCT~松尾横芝IC間がつながるため、この区間は交通量の増加が予想されています。
もう圏央道つながるけど…どこまでできてるの?
この区間は土構造物が主体で、4車線化用地は開通時に100%取得済み。2025年12月時点で、追い越しポイントとなっている2か所計2.2kmの付加車線が整備されているほか、松尾横芝IC付近の2.7kmは大栄JCTからの延伸開通に向けた付加車線工事が進められています。
それ以外の区間は「路線測量・土質調査」の段階です。千葉県は「早期の4車線化が必要」としていますが、全体の完成は2033年度の予定となっています。NEXCO東日本は、大栄JCT~松尾横芝IC間の開通による「ネットワーク完成後の周辺道路の交通動向を鑑みながら、事業を推進」するとしています。
なお、延伸開通後の交通量変化もすでに予測されています。当該区間(松尾横芝IC~東金JCT)は1日あたり1万~1万1500台のところ、開通後は「1万5400~1万5600台」に増えると予測されています。特に、千葉方面(千葉東金道路)~当該区間の交通量は1日8700台から9900台に、大栄方面は6000台、(松尾横芝ICに接続する)銚子連絡道方面は5500台から6900台に増えるとされています。
他方で、木更津方面~当該区間は2700台から2900台という微増の予測。この東金JCT~木更津JCT間は、木更津東IC~木更津JCTの1区間を除いて暫定2車線で、全体の4車線化のメドは立っていません。
大栄JCT~松尾横芝IC間の延伸開通により、成田空港と東京湾アクアラインが直結しますが、行き来はやはり千葉方面が主体になるようです。松尾横芝IC~東金JCT間4車線化の2033年度という完成のメドは、圏央道ではなく、松尾横芝ICに接続する銚子連絡道の延伸スケジュールに照準が合わせられています。ただ、成田空港は2029年度をめどに大拡張が進められているため、今後さらに交通量が増加する可能性もあります。