北極の氷を「バリバリ! ニョキ!」米原潜が突き破り浮上“映画のような登場”で作戦の開始を合図

「防衛装備移転三原則」とは?

アメリカ海軍は2026年3月7日、北極海において原子力潜水艦「デラウェア」が氷上への垂直浮上を実施し、北極作戦「アイスキャンプボーフィッシュ」の開始を告げたと発表しました。

氷を突き破って潜水艦が登場

 アメリカ海軍は2026年3月7日、北極海において、到着した攻撃型原子力潜水艦「デラウェア」が氷上への垂直浮上を実施し、北極作戦「アイスキャンプボーフィッシュ」の開始を告げたと発表しました。

 この作戦は隔年で実施される、北極地域における作戦能力の研究・試験・評価を目的とした3週間の作戦です。アメリカ海軍のほか、海兵隊や空軍州兵、北極潜水艦研究所が参加しています。さらに、海外からはオーストラリア海軍、カナダ海軍、カナダ空軍、フランス海軍、イギリス海軍、ノルウェー防衛研究機関、そして日本からは海洋研究開発機構(JAMSTEC)の要員も参加しています。

 なお、「演習」ではなく「作戦」とされている理由は、調査機関による研究・探索と安全保障活動を組み合わせた取り組みであることに加え、北極を実際の作戦空間として重視する姿勢を示すためです。

 アメリカ海軍の潜水艦は北極海で潜水艦航行の訓練を行います。作戦名の「ボーフィッシュ」は、1947年に史上初の極地氷下探査「オペレーション・ブルーノーズ」で旗艦を務め、新しい氷下ソナー技術の試験を実施した潜水艦に由来しています。

 その後も北極海での氷下作戦は続き、1958年には「ノーチラス」が初の極地横断を達成、1959年3月には「スケート」が北極点で氷を破って浮上した初の米潜水艦となりました。これらの初期航海以来、アメリカ海軍は多くの氷下作戦を実施しており、今回が記念すべき100回目にあたります。

 同作戦では、アメリカ海軍の潜水艦が海面を覆う厚い氷を突き破って浮上することが開始の合図となっています。実際の任務中でも、補給時や衛星通信を行う際に海面上の氷を突き破って浮上することがあります。

【動画】おお、ぶち破った! これが、海面の氷を突き破って浮上する瞬間です