山田裕貴「助けが必要なくらい消耗してた」主演作への重圧と葛藤 鈴木伸之・細田佳央太ら新撰組キャストが語る絶対的信頼も【「ちるらん 新撰組鎮魂歌」座談会前編】

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【モデルプレス=2026/03/19】俳優の山田裕貴が主演を務める、TBS×U-NEXT×THE SEVENのグローバルプロジェクト『ちるらん 新撰組鎮魂歌』。TBS系スペシャルドラマ“江戸青春篇”の放送(3月26日よる8:58~、27日よる8:57~)と、U-NEXTでのドラマシリーズ“京都決戦篇”配信(27日ドラマ放送後~)を控え、山田ら新撰組キャスト8人の座談会が実現。前編では、それぞれの関係性や本作に対する思い、そして山田が抱えていた葛藤に迫る。 【写真】「ちるらん」主演俳優、肉体美際立つ上裸ショット ◆山田裕貴主演「ちるらん 新撰組鎮魂歌」 幕末の京都を舞台に、最強のサムライ集団・新撰組の志士たちの熱く荒々しい生き様を描いた人気コミック『ちるらん 新撰組鎮魂歌』を初実写化。時代の変革期に生きる意味を問い、命を懸ける覚悟で短くも鮮やかに生き抜いた彼らの生き様と散り様、そして友情や裏切り、信念が交錯する物語を、史実をベースにした大胆な解釈とハイスピードな殺陣で描くジャパニーズ・ソードアクション・エンターテインメント。 主人公・土方歳三を山田が、そのほか新撰組の志士たちを鈴木伸之(近藤勇)、中村蒼(山南敬助)、細田佳央太(沖田総司)、上杉柊平(永倉新八)、藤原季節(斉藤一)、杉野遥亮(阿比留鋭三郎)、栁俊太郎(原田左之助)、宮崎秋人(※「崎」は正式には「たつさき」/藤堂平助)、岩永ひひお(井上源三郎)という若き実力派俳優陣が演じる。この日の取材には、中村、杉野以外の新撰組キャストが出席した。 ◆山田裕貴、鈴木伸之・細田佳央太ら新撰組キャストとの交流 ― まずは、山田さんを中心にこの8名の交流をお聞かせください。 山田:のぶ(鈴木)は13、4年前に初めて共演して、それから5作品ぐらいご一緒させてもらっていて。佳央太は大河ドラマ『どうする家康』(NHK/2023)で一緒でした。柊平は、彼が初めてドラマに出演した現場で共演しています。季節は僕が注目していた俳優さんで、今回が初めましてです。そして秋人は、会った瞬間に喧嘩を売ってきた人(笑)。まだ僕らがデビュー前、事務所にも入っていない養成所のときに、「絶対超えてやるからな!」って言われて。 宮崎:談話室みたいなところで、たまたま隣り合わせになっただけなんですけどね(笑)。 山田:栁くんも作品自体は何回かご一緒していて、同じシーンは1回くらいかな?で、端にいる人(岩永)が友だちです。 岩永:友だちです。本当に、みんなと違う入り方をしてるから(笑)。 ― 皆さんの中でプライベートでも交流のある方はいますか? 鈴木:僕と柊平と季節は同い年なんですよ。季節と柊平は共演経験があったのですが、僕は初めましてで。今回の現場で「同い年なんだ!」という話になって仲良くなりました。 岩永:佳央太は初めましての人が多いんじゃない? 細田:そうですね。(岩永、栁、宮崎、藤原を指しながら)4人が初めましてです。 上杉:栁とはもう10年以上、俳優をやる前から知っていて。 栁:彼はラッパーですから。 上杉:そうです、ラップをずっとやっていて、そのときから知り合いです。 ― 近しい関係の人もいれば、初対面の人もいるというバランスなんですね。 山田:俺、初めましてなのは季節だけかも。 岩永:季節って、めちゃくちゃ昔の裕貴っぽいよね。僕が出会ったときの裕貴の懐かしい雰囲気を季節から感じます。裕貴は偉くなっちゃったから(笑)。 山田:そういう言い方はよくないよ(笑)。 岩永:(笑)。でも、懐かしいなぁって。「好き」って思いました。 ― ご自身でも、かつての山田さんをイメージされた部分はありましたか? 藤原:特に意識した部分はないのですが、そう言っていただいて嬉しかったですね。裕貴さんはギラギラしたイメージがあるので、自分もこれからギラギラしていくんだろうなと思いました(笑)。予言者ですね、ひひおさんは。「季節はこれからもっとギラギラして、裕貴がかつてやってきたような役を踏んでいかないといけない」というメッセージを感じました。 ― 予言者ですって。 岩永:ありがとうございます。書いておいてください、予言者って(笑)。 ◆鈴木伸之・細田佳央太…新撰組キャストが語る座長・山田裕貴への思い ― 山田さんは以前別の取材でお話しされていましたが、それぞれこの作品をオファーされたときの心境をお聞かせください。 鈴木:マネージャーさんを通して「近藤勇役やりませんか」というお話をいただき、第一声は「…まじで?!」みたいな感じでした。歴代すごい方々が演じてこられた役ですし、大作になる予感もしました。それに何より、『GTO』(フジテレビ系/2012)で初めて共演したときは21歳だった裕貴が、この大作で背負っていかなければいけないプレッシャーは計り知れないほどあるだろうなと感じたので、絶対に成功させたいと思い参加を決めました。 細田:沖田役はオーディションだったのですが、僕自身受けられるかどうかも定まっていなかったんです。オーディションの日に別の作品の撮影をやっていて、その終わり時間次第で滑り込めたら受けられるし、滑り込めなかったら受けられないという話で進んでいて。裕貴さんのことは大河でご一緒してからさらに好きになりましたし、またご一緒したいという思いがあったので、そのチャンスをいただけたという気持ちでした。ほかの新撰組の作品をあまり観ていなかったので、沖田総司と言われてもプレッシャーをあまり感じず、僕の中では裕貴さんと共演させていただけることが重要でした。 上杉:裕貴くんが…。 山田:いい、いい(笑)!本当に自然な流れでいい。あえて名前を出さなくていいから(笑)。 上杉:本当の話ですね(笑)。まず、マネージャーさんからTHE SEVENの森井(輝)さんの作品だと伺い、森井さんとは以前ご一緒させていただいたことがあったので、その時点でどんな作品でもやりたいと思いました。森井さんなら必ずいいものになるし、世界に出していける作品になるという信頼があって。それで「どなたが何の作品をやられるんですか?」と聞いたら、裕貴くん主演で新撰組の作品をやると。裕貴くんとの共演はデビュー作以来で、当時バミリも休憩のタイミングも、分からないことばかりの中でたくさん助けてもらった恩があるので、こうして経験を積み重ねてきた今、もう一度裕貴くんとご一緒できるご縁をいただけるのであれば、ぜひやりたいですとお伝えしました。さらに、新撰組という日本を舞台にした話を2025年に撮れるのであれば、こんなに参加したい作品はない。いろいろなものが重なって、全部がポジティブな方向に動いた感じです。 藤原:僕は時代劇大好き少年なので、新撰組と聞いて“ビビビ!”みたいな。しかも昔、インタビューで「やってみたい役ありますか?」と聞かれて、「斉藤一の役をやりたいです」と言っていたんです。それを知らずに斉藤役にオファーしてくださったみたいで、迷わず「やりたいです!」とお答えしました。それと同時に、主人公が土方歳三で、土方を山田裕貴さん、近藤勇を鈴木伸之さんが演じられるとお聞きして、新しい時代の新撰組を作ろうとしているんだと感じました。 ― 新撰組の中でも斉藤一役をやりたいと思っていたのは、キャラクターに対する思い入れがあったのですか? 藤原:斉藤一って寡黙で強くて、忍者のような役割も果たしていて、ちょっと憧れません(笑)?『ちるらん』の斉藤一は寡黙な剣客というよりも、もっとトリッキーでキャラクターが強いので、原作を読んでなお、演じてみたくなりました。 宮崎:僕は最初、『ちるらん』を裕貴が主演でやるということだけを聞いて、出られるかどうかも分からない状況で監督、プロデューサーと面談させてもらいました。デビューした舞台の題材が新撰組だったのもあって新撰組に対する思いも強く、お二人には「隊長じゃなきゃやりません」「羽織りを着られなきゃ嫌です」とお話しました。あとは「せっかく裕貴が真ん中にいるんだから、山田裕貴とちゃんとお芝居できないと出る意味はないと思う」というのも全部伝えさせてもらって。言い過ぎたとも思いましたが、撮影期間は長いと聞いていたので、嘘をつかずに人間性も含めて知ってもらったほうがいいなと。そうしたら藤堂役をいただけて、すごく嬉しかったのですが、最年少の役というところにドキドキしました。裕貴と同い年なのに佳央太より下か…できるか?という不安がありましたが、クランクインしたらすぐに払拭されました。出演が決まったときはそんなプレッシャーもありながらも、ホッとしたという感じですね。 栁:僕も柊平と同じで、過去に森井さんの現場にお世話になったことがあり、森井さんのお話だから間違いなく世界に向けて作れる大きなスケールの作品になると感じて二つ返事で出演を決めました。個人的には父親が新撰組の大ファンで、枕元に木刀を置いて寝ているような人なんです。父親の学生時代のアルバムを見ると、新撰組の段だらを自分たちで作って街を練り歩いていたりして、昔から『燃えよ剣』などを一緒に観ていたので、新撰組を演じられるのは一つ親孝行なのかなと。キャストを聞いたら主演が裕貴くんで、絶対に熱いチームになるという確信があったので、この年でまた青春ができることも嬉しいですし、新撰組になれるだけで嬉しかったです。 ◆山田裕貴「助けが必要なくらい消耗してた」“10年来の親交”共演俳優に声をかけた理由 ― 親孝行で素敵なエピソードですね。では、先ほど“お友だち”と紹介のあった岩永さんはいかがですか? 岩永:本当に友だちならではのエピソードなんですけど、この作品が決まる前の2024年春頃、裕貴と別の作品を撮っていて、その撮影の合間にホールの客席階段みたいなところで「来年、時代劇で主演やるんだ。一緒にやらない?」って声をかけてくれたんです。出会って10年以上経ちますが、裕貴が僕に声をかけてくれたのは初めてでした。そのときは「たくさん出てくるから、その中で一緒にやりたいね」という程度の話だったので、まさか隊長クラスを演じさせてもらえるとは思ってもいませんでした。決まったときの第一声は「あ、俺売れる」って(笑)。 僕は今43歳で、しがみつきながらずっと仕事をさせていただいてきて、「売れたい」という思いがずっとあって。俳優業界で、僕みたいにチャンスを掴みたいと思っているけどなかなか機会をもらえない人がいっぱいいる。そんな中、僕はこういったチャンスをもらえたので、それをものにすることで、同じような境遇の役者さんたちの希望にもなれるのではないかなと。それも一ついいなと思っています。 山田:今日初めてスタイリストさんとメイクさんがついたんですって。 岩永:そうなんです、役者人生初です!ずっと「売れたい」という気持ちがあったので、有名なプロデューサーさん、制作会社は頭に入っているんですけど、『ちるらん』の制作会社を見たらTHE SEVEN。プロデューサーは森井さん。「めっちゃ会いたい!仲良くなりたい!」という打算もちょっとありましたね。「仲良くなったら次チャンスもらえないかな?」と(笑)。 ― 山田さんはなぜ、ご一緒したいとお声がけしたのですか? 山田:真面目な話をすると、少し休もうかと思っていた時期だったんです。でも、森井さんが「やってほしい」と熱く言ってくださったこともあり、「こんな大きなプロジェクトにお声がけいただける人は多くない、そこから逃げるのか?」と自問自答して、出演を決めました。だけど、自分の中で燃料が枯渇していて、この撮影期間にプレッシャーで消耗してしまうだろうな、誰か助けてくれる人いないかな、友だちが1人いてくれたらな…ということでひひおさんにお声がけしました。本当に決まるかは分からないけど「こういう俳優さんがいて」と制作側にお伝えして、それ以降は介入せずお任せしました。自分が言ったらといって入れるということではなくて。でも、結果的にはひひおさんがみんなを繋ぐ存在になりました。 藤原:フタを開けると一番のムードメーカーだった。 山田:一番打算的な男でしたけどね(笑)。 岩永:僕が誰かと喋っていると、のぶがバーッて来て「ひひおさん、営業終わりました?」って(笑)。 鈴木:「そこまで営業かけるのか!」と驚くぐらい話していました。 山田:本当にすごかった(笑)。でも、自分のプロデュースをすることもすごく大事だし、そういう僕にはない強みを持っている人だから、きっとみんなのことも上手く支えてくれるだろうなっていう思いがありました。 岩永:この話、今初めて聞きました。あの時、過去何回も共演していたけど今回初めて声をかけてくれたということは、今日の芝居がすごく良かったんじゃない?と思っていたんですよ。違ったんだ? 山田:そういうことではないです。もちろん(芝居も)いいんですよ。だけど、友だちには声をかけたりしたくないタイプだったんです。友だちだからこそ絶対にやらないと思っていたけど、本当助けが必要なくらい消耗してたというか。 ― 実際、岩永さんの存在は助けになりましたか? 山田:めちゃくちゃなりました。僕だけでなく、みんながそう感じていると思う。 藤原:思っています。ひひおさんが現場にいなかったら、こんなにみんな仲良くなってないです。 岩永:森井さん聞いてます(笑)? 森井P:割って入ると、ひひおくんがいろんなスタッフに細かく話しかけていて、「彼はこう思ってる」「彼女はこう思ってる」と俳優のみなさんに話すから、スタッフのことをみんなが分かっていき、チーム全体の結束力がどんどん上がっていきました。 ― 岩永さんがいるから、この結束力があるんですね。 岩永:ありがとうございます。これ、記事にしておいてください(笑)! ★中編に続く―― (modelpress編集部) 【Not Sponsored 記事】