イラン、ホルムズ通航選別で揺さぶり=米に加担なら認めず

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 【イスタンブール時事】トランプ米大統領が日本などに求める要衝ホルムズ海峡での船舶護衛を目的とした艦船派遣に対し、イランは各国が応じないよう揺さぶる構えだ。軍事作戦を続ける米国とイスラエルに加担すれば、原油や天然ガスを運ぶ船舶の航行を認めないとけん制。軍事攻撃の是非を巡る「踏み絵」を迫る形で、米国の孤立化を図っている。
 イラン外務省報道官は16日、「(ホルムズ海峡では)侵略行為のために通常の通航を認めるわけにはいかない」と主張。事実上の封鎖について「沿岸国として自国の安全を守り、侵略者の攻撃を回避するため必要な対策を講じる権利がある」と正当化した。
 イランのアラグチ外相は15日に米CBSテレビで「安全な航行を望む国々には開放されている」と語った。イランは、あくまで米イスラエルに関係する船舶のみ航行を制限するとの立場だ。
 インドのジャイシャンカル外相によると、14日にはイランとの協議を経てインド船籍のガス運搬船2隻が通過を許可された。
 また、米CNNテレビは16日、船舶追跡データの情報として、過去10日間でパキスタン船籍の原油タンカー3隻も通過し、「イランと調整された可能性が高い」と伝えた。
 アラグチ氏は16日、パキスタンが「米国とシオニスト(イスラエル)の侵略に直面するイランへの連帯と支持を表明した」とSNSで謝意を示した。タンカー通航との関連は不明だが、イラン側は米イスラエルの攻撃への各国の対応や評価などを見極めつつ、通過を認める船籍を選別しているとみられる。
 イラン外務省報道官は「侵略者やその支援者に属さないならば、通航に必要な調整をしている」と強調した。 
〔写真説明〕イランのアラグチ外相=2月17日、スイス・ジュネーブ(ロイター時事)