アメリカ合衆国とイスラエルがイランを攻撃したことを受け、イラン代表のFIFAワールドカップ2026参加が暗礁に乗り上げている。隣国・イラク代表のアシスタントコーチを務めるレネ・ミューレンスティーン氏は、この紛争に伴いイタリア代表がW杯出場権を手にするかもしれないという見方を示した。現地時間12日、イギリスメディア『talkSPORT』が伝えている。
アメリカ合衆国とイスラエルによる大規模軍事作戦によって、イランでは最高指導者のハメネイ師を含む首脳部が一掃された。イラン側も報復攻撃を行うなど、国際社会に緊張が走る状況となっている。イランのスポーツ・青少年大臣を務めるアフマド・ドニャマリ氏は同11日にイランの国営スポーツテレビチャンネル『IRIB Varzesh』のインタビューに応じ「いかなる状況下でもW杯に参加できる適切な条件など整っていない」とコメント。選手たちの安全も考慮し、アメリカ合衆国、メキシコ、カナダの3カ国共同開催となるW杯に参加しない意向を表明した。なお、イラン代表はアジア最終予選のグループAを首位で通過し、4大会連続7回目の本大会出場権を獲得していた。
一方、イラク代表はW杯出場権を懸けた大陸間プレーオフを控えている。ミューレンスティーン氏は『talkSPORT』のラジオ番組内で「我々はアジアサッカー連盟(AFC)の中では最上位のランクにいる。本来なら我々がイランの枠を引き継ぐはずだ」と主張。仮にイラン代表がW杯を欠場するとなれば、48カ国の参加枠が一つ空いたところにイラク代表が入るべきだとした。
ただ、同氏は「国際サッカー連盟(FIFA)が最終決定を下す場合、イランの代わりにFIFAランキングが最も高いチームを押し込むという噂もある」と言及。「その場合、選ばれるのはイタリアだ。彼ら(FIFA)がW杯に呼びたいと思うのはどちらのチームなのか、考えてみてほしい」と、FIFAの“思惑”が絡む可能性も示唆した。