「川崎のベイブリッジ」が、まさにベイブリッジらしい姿になってきています。
主塔が1本ほぼ完成! 「川崎のベイブリッジ」
「川崎のベイブリッジ」が、まさにベイブリッジらしい姿になってきています。国土交通省 京浜港湾事務所は2026年2月20日、建設中の川崎臨港道路「東扇島水江町線」で京浜運河をまたぐ主橋梁部の主塔を架設する様子を公式Xにて公開しました。
この路線は川崎臨海部の埋め立て地「水江町」と、さらに海側の「東扇島」を結ぶ南北の道路です。
主橋梁部は2本の巨大な主塔からケーブルで橋桁を釣り上げて支える斜張橋を採用しており、その中央径間(主塔と主塔のあいだの長さ)は525mとなります。径間長で見ると横浜ベイブリッジや鶴見つばさ橋を超え、斜張橋としては日本3番目の長さになるとされています。
今回架設されたのは2本のうちの東扇島寄り、運河内に立つ主塔の上段ブロックです。海上輸送した主塔上部を立てて、起重機船で吊り上げ、すでに架設済みの下段・中段の上に載せ、高さ98.5mのダイヤ型の主塔が姿を現わしました。主塔の上部はケーブルが張られるところで、開通後にドライバーの目に直接触れる部分です。
ちなみに、内陸側(東扇島側)の主塔も中段までは架設済みです。海上部は途切れているものの、どちらの主塔にも橋桁がすでに架設されています。2月の架設後に現地を訪れると、海を挟んで主塔と途切れた橋桁が対峙する光景が見られました。
川崎の臨海部で最も海側の埋立地である東扇島へ通じる道路は、首都高湾岸線(東扇島出入口)か、川崎駅側の千鳥町地区とを結ぶ「川崎港海底トンネル」しかありません。周辺の混雑緩和や災害時の代替路確保を目的に、川崎駅方面からの新たなアプローチ道路として臨港道路が建設されています。
JFE工場のある水江町側では、地上から斜張橋の高さまで上がるアプローチ部の建設が進められており、まだ下部工(橋脚など)の段階です。一方、斜張橋から東扇島側のアプローチ部は、国道357号東行きと、首都高をまたいで一般立入禁止の物流エリアまで通じるランプに枝分かれしますが、どちらもほぼ完成しており、開通を待つばかりのようにも思えます。
開通は2028年頃の予定。ただ、東扇島側には西隣の埋立地「扇島」(現在は全域がJFEの敷地)の土地利用転換が予定されていることを踏まえ、臨港道路の川崎駅方面へアプローチするためのランプ(ONランプ)が追加されます。こちらは2031年頃完成の予定です。