ハメネイ師息子、有力か=イラン次期最高指導者

人類が月面に再び立つ日も近い?

 【イスタンブール時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は3日、複数のイラン当局者の話として、米国とイスラエルの攻撃で死亡した最高指導者ハメネイ師の後継者に同師の次男モジタバ師が最有力候補となっていると伝えた。精鋭軍事組織「革命防衛隊」がモジタバ師を推したという。
 トランプ米大統領は3日、「最悪のシナリオは、前任者と同じくらい悪い人物が権力を掌握することだ」と強調。モジタバ師に決まれば、イランの体制転換を模索する米イスラエルの反発は必至で、攻撃を一段と強める恐れもある。
 モジタバ師はこれまで表舞台に立つ機会は少ないが、ハメネイ師から権限の一部を委譲された最側近の一人として長く活動し、革命防衛隊との関係が緊密といわれる。米国は2019年、地域不安定化や国内での弾圧に関与しているなどという理由で制裁対象に指定した。
 最高指導者は聖職者で構成する「専門家会議」(定数88)で選ばれる。革命防衛隊に近いファルス通信は3日、ハメネイ師は存命中、将来の体制指導部について「実務能力や時勢への強い意識」などを求めていたと報じた。
 ハメネイ師は1989年、イラン革命の指導者ホメイニ師死去に伴い、第2代最高指導者に就いた。ハメネイ師はモジタバ師が後継となることに否定的だったとされる。親米王制を倒して現体制が樹立されたため、王制同様に世襲を行えば指導部の権威が失墜しかねないと懸念していたもようだ。
 ニューヨーク・タイムズ紙は、モジタバ師のほかの有力候補として、ハメネイ師の死亡後に発足した暫定指導部に加わるイスラム法学者アラフィ師、ホメイニ師の孫で穏健派に近いハッサン師らを挙げた。 
〔写真説明〕イラン最高指導者ハメネイ師の次男モジタバ師の写真を掲げる市民=2月11日、テヘラン(EPA時事)