予算年度内成立、攻防激化へ=政府・与党、方針崩さず

死者9人 笹子トンネル事故とは?

 週明けの国会は、衆院予算委員会で2026年度予算案の基本的質疑が続く。高市早苗首相は年度内成立を目指す姿勢を崩さず、与党は環境整備を急ぐ。中道改革連合などは十分な審議を主張して反発。成立が4月以降になる事態に備えて暫定予算案の編成も要求しており、攻防が激しくなりそうだ。
 「国民生活と国会の尊厳を考えれば、解は暫定予算しかない」。中道の小川淳也代表は27日、記者団にこう強調。これまでの答弁で「暫定予算編成の指示はしていない」と説明した首相に対し、あくまで慎重審議を求める立場から軌道修正を迫った。
 首相と全閣僚が出席する基本的質疑は3月3日まで行われる。与党は参院の審議日程を考慮し、同13日に衆院を通過させる段取りを描く。衆院の質疑は70~80時間が通例。実際に13日に衆院で採決すれば50時間台にとどまるとみられ、中道幹部は「認めたら来年以降はむちゃくちゃになる」と警戒する。
 与党は2月27日の衆院予算委理事会で、予算案の内容を省庁ごとに精査する「省庁別審査」を3月4~6日に行う日程を提示した。野党の主張を受けて25年度予算案の審議で導入された方式。充実審議の要求に応えつつ、質疑時間を積み上げる思惑がある。与党筆頭理事の斎藤健氏(自民)は記者団に「昨年、野党は画期的だと言っていた。これは外せないだろう」と語った。
 年度内成立に向け、与党が手綱を緩める気配はない。27日の衆院議院運営委員会理事会では、税制改正関連法案と地方税法改正案について、3月5日の本会議で審議入りすることを提案した。まとめて二つの法案の審議に入る狙いについて、自民関係者は「9日の週に予算委の日程を確保するためだ」と説明した。
 国民民主党の玉木雄一郎代表は早期成立に理解を示してきた。衆院選で与党が圧倒的な議席を得たことで、中道関係者は「対抗できる有力なカードがない」と認める。自民側からは「年度内成立を阻むなら、国民生活を人質にしていると言えばいい」と強気な声が上がった。 
〔写真説明〕閣議に臨む高市早苗首相(右から3人目)=2月27日、首相官邸