5時間20分も走るロマンスカーが運転される 成城学園前→片瀬江ノ島を“超遠回り” 通常は1時間弱

人手不足・老朽化・災害の三重苦

小田急線の成城学園前~片瀬江ノ島を5時間20分かけて走行する異色の列車が運行されました。

団体臨時列車の「湘南の宝石号」が運転

「青いロマンスカー」として知られる60000形「MSE」が、2026年2月21日(土)と22日(日)の2日間、成城学園前~片瀬江ノ島を約5時間20分もかけて走る珍しいルートで運転されました。

 この列車は定期列車ではなく、江ノ島で2月28日まで開催されるイルミネーションイベント「湘南の宝石」に合わせて、「湘南の宝石号」として運行されたツアー列車。鉄道好きとして知られる、ホリプロマネージャーの南田裕介さんが同乗して車内を巡回し、旅を盛り上げました。

 成城学園前~片瀬江ノ島は通常、定期列車の特急ロマンスカー「メトロえのしま」で1時間弱の区間です。それに対しツアー列車の「湘南の宝石号」は、通常は入線しない車庫や留置線に寄り道しながら、ゆっくり片瀬江ノ島を目指す、「乗り鉄」に嬉しい列車として運転されました。

 運行ルートは成城学園前→喜多見検車区→新宿→小田原→相模大野→大野総合車両所→片瀬江ノ島。成城学園前を12時40分頃に発車し、片瀬江ノ島に到着するのは18時です。新宿駅では、通常ロマンスカーが発着しない地下ホームに入線したほか、喜多見検車区と大野総合車両所への入線は事前に告知されておらず、サプライズとなりました。

 また、複々線区間は内側の急行線でなく、外側にある各駅停車用の緩行線を走り、ここで後から来たGSEの特急「はこね」とMSEの並走も実現しています。

 車内では、ロマンスカー3000形「EXE」のデビュー初日の運転を担当した元・運転士のスタッフによる鉄道トークがあり、南田さんグッズの販売コーナーも設けられるなど、参加者を飽きさせない工夫が盛りだくさんでした。

 参加者は江ノ島到着後、「湘南の宝石」を見学したほか、小田急の子育て応援マスコット「もころん」と江ノ電公式イメージキャラクター「えのん」の撮影を楽しみました。