驚きの「即席の空港ターミナル」三菱地所が実現! 概念ブチ抜く“動く要塞”…まさかの仕組みを公開 設営時間はたった1日

人手不足・老朽化・災害の三重苦

「空飛ぶクルマ」を手掛けるSkyDriveが2026年2月、東京ビッグサイトでデモフライトを実施しました。国内初となる、機体だけでなく旅客ターミナルを含めた一体的な運用検証が行われましたが、このターミナルは一般的な空港の概念を覆すものでした。

国内初!トレーラーハウス型の“空飛ぶクルマ空港”

「空飛ぶクルマ」を手掛けるSkyDriveは2026年2月24日から28日までの5日間、総合デベロッパーの三菱地所、商社の兼松と連携し、東京ビッグサイトでのデモフライトに挑みました。ここに三菱地所と兼松が導入した「旅客ターミナル」は、一般的な「空港の旅客ターミナル」の概念を覆すようなものでした。

 3社によると、今回の取り組みは機体だけでなく旅客ターミナルを含めた一体的な運用を検証する点が特徴で、これは国内初の試みとのことです。そしてこの取り組みのなかで設置されたターミナルは、”即席”といえるもので、なんとトレーラーハウス型(動産)なのです。

 兼松によると、今回の旅客ターミナルは離着陸場のリーディングカンパニーである英国Skyports社と資本業務提携しており、同社の運営ノウハウを日本市場向けにローカライズして提供したものだといいます。

 ターミナルの「頭脳」となる運営システムは、以下の3つの機能で構成されています。

・旅客管理システム:顔認証技術を活用し、予約から搭乗までをシームレスにつなぐ「顔がチケットになる」体験を目指します。
・リソースマネジメントシステム:離着陸点、充電設備などのターミナル内リソースを予約管理し、効率的な運用を実現します。
・空域監視システム:離着陸場周辺の空域情報や気象情報をリアルタイムで監視し、運行事業者へ提供します。カメラによる保安監視も行います。

 このような“即席旅客ターミナル”ですが、乗客が空港から旅客機に乗り込むような保安検査も小型機器を用いた簡易的な手法で行われるほか、小型旅客機の搭乗における一種の“名物”ともいえる体重測定も搭乗までの動線に組み込まれています。

 なお、黒を基調としたシックなデザインとなっており、国内空港ビルの運営も手掛ける三菱地所が携わったことがうかがえつつも、トレーラーハウス型であることを感じづらいものになっています。さらに顔認証をパスしないとターミナルから駐機場へと出ることもできない仕様となっており、保安面にもかなり気を配っている模様です。

 ちなみに三菱地所の担当者によると、今回の旅客ターミナル設営までにかかった日数はわずか1日といいます。トレーラーハウス型であるため、ビルの屋上などに車両を持っていくことが難しいヘリポートでこのスタイルを実用化させるのは難しいという課題はありそうですが、同社の技術が、たとえば旅客ターミナルを持っていない、もしくは常設したものの定期便廃止などで形骸化している空港・飛行場の”臨時的に使いたい”ニーズを満たす存在となり得るのかもしれません。