京王の新型「古代魚電車」ついにデビュー “5号車”が異様な人気!? 「やっと自分で握れた」と喜ぶ子も

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京王電鉄の新型2000系電車がデビューしました。特徴の一つは、5号車の大型フリースペース「ひだまりスペース」です。この新型車両が利用者にどのように受け入れられているのか、初日に実際に乗車して確かめました。

大盛況の「ひだまりスペース」

 京王電鉄の新型2000系電車が、2026年1月31日(土)に運行を開始しました。各所に円形のデザインを取り入れ、特に前面のスタイルは古代魚「サカバンバスピス」に似ていると話題になった電車がついにデビューしました。この新型車両が京王線の利用者にどのように受け入れられているのか、実際に乗車して確かめました。

 今回乗車したのは運行初日、新宿14時20分発の特急・京王八王子行きです。当日の2000系の運行ダイヤは公開されており、予定通り14時13分に新宿駅へ入線して来ました。京王線の新宿駅は行き止まりの構造で、到着する列車を正面から撮影できます。ホームの端では大勢の人がカメラやスマートフォンなどを掲げ、到着する2000系を撮影していました。

 新宿を発車する京王線の特急は日中でも座席が埋まり、立席の乗客も見られます。階段に近い5号車は普段から混み合う車両ですが、2000系にはここに目玉設備となる大型のフリースペース「ひだまりスペース」があります。目新しいためか、このスペースへさらに大勢の乗客が集まり、5号車を中心に通勤ラッシュ並みの混雑となりました。

 なお、2000系が営業運転を開始した1月31日は、東京競馬の開催日でもありました。このため、特急が東府中に臨時停車し、府中競馬正門前行きに乗り継ぐことができました。扉の上に液晶式の車内表示器がありますが、ここでも東府中に臨時停車する旨が表示され、さらに自動放送でも同じ内容の案内がありました。

 東府中を過ぎ、八王子に向かうにつれて乗客は減っていきます。しかし5号車の「ひだまりスペース」だけは盛況で、終点の京王八王子までにぎわっていました。

 大勢の乗客が立席で利用していた2000系ですが、この車両は扉付近の吊り手の数を増やしたことが特徴です。吊り手の高さは3段階あり、扉付近は乗降客に配慮して吊り手が高い位置にあります。一方、扉の間、座席の前にある吊り手は2種類の高さがあります。

 高さの低い吊り手は身長の低い乗客が握ることに配慮したものですが、設計の目論見どおり、女性客に歓迎されていました。小学校高学年くらいでも届く高さであり、「やっと自分で(吊り手が)握れた」と喜んでいる子もいました。

 また、座席の端部や中央部には握り棒を備えています。これは立席の乗客が使用していたほか、杖をついて乗車した高齢者が立ち座りの際にも利用していました。

カックンブレーキの乗り心地

 2000系は省エネルギー性能の高い走行機器を採用していますが、「ひだまりスペース」がある5号車はモーターがなく、走りは至って静かです。座席の座り心地も通勤電車としては申し分のないもので、座席に凹みのあるバケットシートが用いられていることで、一人ひとりが整然と着席できていました。

 走行中の加速や惰行はスムーズですが、ブレーキの際の揺れが気になるところかもしれません。特に停止寸前につんのめるような「カックンブレーキ」となることが多いように感じられました。ただ、これも慣れの問題で、いずれは微調整によってスムーズな形に収束するのかもしれません。

 京王八王子から新宿に戻る際も2000系を利用しましたが、「ひだまりスペース」は相変わらず盛況で、府中付近からは他の車両も含めて通勤ラッシュ並の混雑となりました。

 沿線には2000系の姿を収めるべく、多くのファンがカメラを向けていました。駅では「ひだまりスペース」付近でスマートフォンやタブレット端末を取り出して撮影する一般の利用者も数多く見受けられました。

 2000系の営業運転初日は土曜で、親子連れ・ファミリー層の利用が目立ちました。「ひだまりスペース」の旺盛な利用が驚きですが、一方でベビーカーの利用客が「ひだまりスペース」に乗れず、他の場所に移動する姿も。

 2000系の営業運転開始時点で、「ひだまりスペース」は1か所だけですが、2000系は2025年度中に2本目が登場する予定で、今後も「ひだまりスペース」を備えた電車が増える予定です。

 京王は2000系で運行する列車を公開しており、「京王アプリ」でも1月31日から2000系と5000系の運行状況が分かるようになりました。アプリの列車走行位置に新機能が追加され、画面右下の「車種」モードを選択すると2000系の列車が表示されます。

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