自衛隊「増強がよい」過去最高45%=装備品輸出、7割が肯定―内閣府調査

 内閣府は9日、「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」の結果(速報値)を公表した。自衛隊の規模や能力を「増強した方がよい」と答えた人は45.2%(前回比3.7ポイント増)で、過去最高となった。「防衛装備の海外移転推進」の是非を初めて聞いたところ、約7割が「肯定的」などと回答した。
 自衛隊について「今の程度でよい」は49.8%(同3.2ポイント減)。「縮小した方がよい」は2.2%(同1.4ポイント減)、無回答は2.7%だった。中国が日本へ軍事的・経済的威圧を強めていることや、世界各地で紛争が相次ぎ安全保障環境が厳しさを増していることが背景にあるとみられる。
 日米安全保障条約が日本の平和と安全に「役立っている」は92.0%。集団的自衛権行使を一部容認した安全保障法制が「役立っている」は73.4%で、共に過去最高だった。
 防衛装備移転は「肯定的」15.6%、「どちらかといえば肯定的」52.7%の合計は68.3%で、「否定的」4.1%、「どちらかといえば否定的」25.6%の計29.7%を大きく上回った。政府は装備品の輸出を救難や輸送に限定してきた防衛装備移転3原則を見直す方針だ。
 自衛隊に期待する役割を複数回答で聞いたところ、「災害派遣」が88.3%で最多。「武力攻撃時の国民保護」79.4%、「周辺海空域や島々への攻撃対応など安全確保」78.1%、「弾道ミサイル攻撃への対応」52.3%と続いた。
 調査は昨年11月6日~12月14日に、全国の18歳以上の3000人を対象に郵送で実施した。速報値をまとめた先月5日時点での回収率は51.1%。小数点第2位を四捨五入したことで、合計が100%にならない場合がある。