【ワシントン、サンパウロ時事】トランプ米政権による南米ベネズエラ攻撃とマドゥロ大統領拘束後のベネズエラの統治の形が見えずにいる。同国ではロドリゲス暫定大統領が正式に就任したが、米政権からは誰がベネズエラを統治するかで矛盾した発言が相次いでいる。
ロドリゲス氏は6日の演説で「ベネズエラを統治しているのはベネズエラ政府であり、外国勢力ではない」と強調した。ロドリゲス氏はマドゥロ政権で副大統領を務めていた。
一方、トランプ米大統領は5日のNBCテレビのインタビューで、誰がベネズエラを統治するのかと問われ、「私だ」と即答した。その上で、ルビオ国務長官やヘグセス国防長官らが関与するとも主張した。
ルビオ氏は4日のABCテレビのインタビューで「われわれには影響力がある」としつつも、「新たな指導者層に期待している」と発言。ベネズエラの暫定政権への期待を示し、トランプ氏とは異なる説明を行った。
ルビオ氏らは5日、連邦議会の主要幹部に対し、ベネズエラに関する説明会を開いた。与党共和党のジョンソン下院議長はその後、「暫定政権への強要以外の方法での関与は想定していない」とし、地上軍の派遣も否定。これに対し、民主党のシューマー上院院内総務はベネズエラ統治計画が「あいまいで願望に基づくものであり、不十分だ」と批判した。
米国を含む西側諸国は2024年のベネズエラ大統領選で、野党統一候補エドムンド・ゴンサレス氏が勝利したと認定した。トランプ政権はこれまで、暫定政権に石油利権やイランの影響力排除などを求めているが、スペインに亡命しているゴンサレス氏の帰国は求めていない。
〔写真説明〕5日、首都カラカスで国会に出席したベネズエラのロドリゲス暫定大統領(AFP時事)