「こんなに安くていいの!?」 スズキ“コンパクトSUV”9年目の大改良モデルに衝撃!「古さはある。でもそれ以上に…!」至れり尽くせりなクロスビー

デビューから8年が経過したスズキのコンパクトSUV「クロスビー」が2025年10月に大幅改良されました。“フルモデルチェンジ級”とも言える進化を遂げた、新しいクロスビーをリポートします。

“大幅改良”だけど、内容はフルモデルチェンジ級!

 スズキは2025年10月に、コンパクトSUV「クロスビー」の大幅改良を実施しました。すでにデビューから9年目を迎えたロングセラーモデルですが、このタイミングで大幅改良をしたことを考えると、まだまだ販売を継続していくというスズキの強い意志を感じます。

 スズキといえば軽自動車のイメージが強いかもしれませんが、近年はコンパクトクラスの登録車にも力を入れています。今年発表されたスズキ初のBEV(バッテリー式電気自動車)である「eビターラ」や、昨年2024年に発売されたグローバルモデルのコンパクトSUV「フロンクス」などが代表的な例です。

 しかし、長年ラインナップされているスズキの“元祖”コンパクトSUVといえばクロスビーです。登場したばかりのフロンクスと異なり、日本専用モデルとして登場し、販売されてきましたクロスビーには「そろそろフルモデルチェンジか…」という噂もささやかれていましたが、このたび大幅改良という形で進化を遂げました。

「大幅改良」とは表現されているものの、実際にはフルモデルチェンジに匹敵するアップデートが施されているのが、新しいクロスビーの特徴です。特に「変わった!」とわかりやすいのがエクステリア。動物の目を思わせるフロントフェイスは、これまで以上に愛くるしさが増しました。また、インテリアはインパネやドアトリムを全面的に刷新。クラスを超える高級感も感じる仕上がりとなっています。

 しかし、見た目だけでは「フルモデルチェンジ級」と言えません。最大の改良ポイントは、搭載されるパワートレインの変更です。これまでの排気量1Lターボエンジン+マイルドハイブリッド機構に6速ATという組み合わせから、1.2L自然吸気にマイルドハイブリッド、さらにCVTという組み合わせに全面変更されました。これは燃費性能の向上にも寄与しており、WLTCモード燃費は2WDで22.8km/L、4WD車で21.0km/Lを実現しています。

 さらに、コーナリング時に内側の車輪にブレーキをかけ、走行ラインが外へ膨らむのを抑える「アクティブコーナリングサポート」が採用されたほか、ボディ構造はドア開口部などに減衰接着剤を塗布することで剛性を強化するなど、走行性能と走りの質感向上にも取り組んでいます。

乗り味は「正直古い」 けど◎なポイントも!

 また、運転支援システムや快適装備もより充実しました。スズキ最新の予防安全技術が採用されたほか、ステアリングヒーターや急速充電対応のUSBソケット、スズキの国内モデルでは初の7インチメーターディスプレイなども装備されています。

これだけの内容で、今回試乗した「HYBRID MZ」グレードの場合、233万5300円から(試乗車はオプション用品装着車であるため、合計で297万7282円)という価格設定なので、コストパフォーマンスの面でも満足感が高い1台だと言えるでしょう。

 実際に試乗してみると、乗り味には正直古さを感じるのも確かです。車内に入ってくる騒音に不満感はないものの、振動などは、より新しいプラットフォームのコンパクトSUVの方が少ないと感じます。また乗り心地に関しても、満足するほどシットリしているわけではありません。

 新しくなったパワートレインも、ターボエンジンに6速ATの組み合わせだった改良前と比べると、リニア感には欠けます。ただし、必要な時に充分なパワーやトルクは出ている印象なので、力不足という感触はありませんでした。

 しかし、新しいクロスビーにはイチオシなポイントもあります。それは後席の快適性の高さです。実際に後部座席に座っての走行テストも行いましたが、前席との会話も苦ではなく、さらにはリクライニングができるほか、テーブルも装備されているのです。この快適さはクラスを超えたレベルと言ってよく、「ホントに乗り出し250万円ほどから狙えるコンパクトSUVなのか?」と思うほどです。

 充実した装備、快適な後部座席、そしてコストパフォーマンスの高さが魅力の新しいクロスビー。みんなで乗って、楽しくドライブしている情景が自然と目に浮かぶモデルです。何より、よりキュートで愛くるしくなったデザインが気に入ったのであれば、金額以上の満足感の高いカーライフを送れる1台だと思います。

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