能登地震2年、悲しみ「一緒に乗り越える」=輪島で追悼式、冥福祈る

 能登半島地震は1日、発生から2年を迎えた。死者は災害関連死を含め698人に上る。被害の爪痕が残る石川県輪島市では同日、雪が断続的に降る中、犠牲者追悼式が開かれた。会場では発生時刻の午後4時10分に合わせ、鎮魂の祈りがささげられた。
 追悼式では2024年9月の豪雨の犠牲者も弔われた。馳浩知事は式辞で「全ての英知を結集させ、能登の皆さまと共に『創造的復興』への歩みを着実に前進させていく」と述べた。来賓として赤間二郎防災担当相や岸田文雄元首相が出席した。
 その後、遺族代表として、地震で自宅が全壊し、豪雨で姉を亡くした輪島市の中山真さん(29)があいさつ。深い悲しみの中、姉に背中を押されたような気持ちで地元災害FMのパーソナリティーとして活動し始めたことに触れ、「私と同じく大切な人を亡くした悲しみを抱える方に、『あなたと一緒に乗り越えるよ』と寄り添いたい」と誓った。
 会場では午後4時10分、遺族234人を含む参列者337人が1分間の黙とうをささげた。金沢市の高倉佳子さん(59)は地震発生から約1カ月後、がんで闘病中だった母瀬戸きみ子さん=当時(79)=を災害関連死で亡くした。「母の料理をもう一度食べたい」との思いを胸に参列した。
 昨年の追悼式は「静かにしていよう」と考え参列を見送ったが、今年は「2年がたち気持ちに余裕ができた」として夫義央さん(64)と共に出席。高倉さんは天国にいる母に対し「もっと教えてほしいことがあった。復興する様子をゆっくり見守っていてほしい」と語り掛けていた。 
〔写真説明〕犠牲者追悼式の会場に設けられた祭壇=1日午後、石川県輪島市
〔写真説明〕犠牲者追悼式で黙とうする参列者=1日午後、石川県輪島市
〔写真説明〕追悼式で、遺族を代表してあいさつする中山真さん=1日午後、石川県輪島市