ガンバ大阪は31日、DF黒川圭介がDCユナイテッドへ完全移籍することを発表した。
3年間に渡って指揮を採ったダニエル・ポヤトス前監督に別れを告げ、イェンス・ウィッシング新監督のもとで再出発するG大阪だが、左サイドバック(SB)の主軸である黒川がメジャーリーグ・サッカー(MLS)へ電撃移籍することとなった。DCユナイテッドの発表によると、契約期間は2028-29シーズンまでの3年間で、1年間の延長オプションも付随しているという。
黒川は1997年4月13日生まれの現在28歳。関西大学在学中の2019年に特別指定選手としてG大阪に登録され、トップチームデビューを飾った。翌年の正式入団後は徐々に頭角を表すと、ここまで公式戦通算199試合に出場し7ゴール10アシストをマーク。今シーズンは明治安田J1リーグで全38試合中37試合に出場したほか、JリーグYBCルヴァンカップと天皇杯で1試合ずつ、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)で5試合に出場した。
初の海外移籍に際し、黒川はG大阪に向けて次のように感謝を綴っている。
「ガンバ大阪のファン・サポーターの皆様へ。このたび、DCユナイテッドに完全移籍することになりました。7年間、本当にありがとうございました。特別指定選手として初めてパナスタに立った時の光景は、今も鮮明に刻まれています。プロ1年目は、サッカー人生で一番しんどく、とにかくもがき苦しみました。それでも、皆さんからの温かい言葉に救われ、支えとなって、必ず見返してやるんだという反骨心を持って取り組んできました」
「ありがたいことに、多くの試合に出場させていただくようになり、紆余曲折を経ながらも、クラブと共に一歩一歩成長している実感がありました。だからこそ、昨年の天皇杯で皆さんと一緒にタイトルを取りたかったですが、それが叶わなかったことは本当に悔しく、申し訳ない気持ちでいっぱいです。今回の移籍にあたっては、沢山考え、悩みましたが、自分自身の海外でチャレンジしたいという強い思いを、最終的にはクラブにも尊重していただきました。皆さんに活躍が届くよう、必死になって頑張ってきます。たくさんの愛情をありがとうございました」
また、DCユナイテッドのエルクト・ソグトMD(マネージングディレクター)はクラブ公式サイトを通じ、新加入の黒川について「彼はダイナミックな左SBで優れた守備意識を持ち、最終ラインからのチャンス創出で攻撃に新たな脅威をもたらす。彼の攻撃力と豊富な運動量はクラブが築き上げているアイデンティティと完全に一致している。2026シーズンに向けてチームを強化する中で、彼は素晴らしい戦力になるだろう」と期待を語った。
【動画】黒川圭介がMLS移籍! DCユナイテッド加入が決定