バルセロナに所属するドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンにジローナ移籍の可能性が浮上しているようだ。29日、スペイン紙『アス』やドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
2014年夏にボルシアMGからバルセロナへ加入し、ここまで公式戦通算423試合に出場しているテア・シュテーゲン。正守護神として数多くのタイトル獲得に貢献し、昨シーズン開幕前にはキャプテンに就任したが、9月に右ひざ膝蓋腱完全断裂の大ケガを負って長期離脱。その間に元ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーが躍動し、今夏にスペイン代表GKジョアン・ガルシアが加入したことで、チーム内での立場は大きく揺らぐこととなった。
現状ではJ・ガルシア、シュチェスニーに次ぐ“3番手”という立ち位置になっており、今シーズンここまでの出場機会はコパ・デル・レイ(国王杯)の1試合のみ。コンスタントな出場機会が見込めない中、来夏のFIFAワールドカップ26出場を目指すテア・シュテーゲンは今冬の移籍を視野に入れており、バルセロナも高年俸である同選手の放出を容認する構えと見られている。
報道によると、バルセロナと同じくカタルーニャ州を本拠地とするジローナがテア・シュテーゲンの獲得に興味を示しているとのこと。アルゼンチン代表GKパウロ・ガッサニーガのバックアッパーであるクロアチア代表GKドミニク・リヴァコヴィッチに退団の可能性が浮上していることから、ミッチェル監督が今冬の移籍市場でのGK補強を検討しているようだ。
両クラブはすでに接触済みで、最終的な決断はテア・シュテーゲン本人とバルセロナ側に委ねられる見込みだという。ジローナにとって同選手の年俸は高額であり、バルセロナが金銭面で譲歩することが必要不可欠だと見られているが、移籍市場に精通する『スカイスポーツ』のフロリアン・プレッテンベルク記者は「ジローナが1月にテア・シュテーゲンをローンで獲得することは十分想像できる状況だ」と強調している。