先行発表された侍ジャパンのメンバーには、大谷ら米大リーグでプレーする3人に加え、日本プロ野球で活躍する国内組から投手陣の中核を担いそうな5人が選ばれた。WBC、五輪と国際大会の経験が豊富で今季の沢村賞に輝いた伊藤をはじめ、実力者がそろった。
救援投手は前回WBCの優勝に貢献した大勢、今季最多セーブのタイトルを獲得した平良、そして53試合に登板して1失点と驚異的な活躍を見せた石井を選出。先発では、今季9勝に終わったものの、国際大会でも通用する力強い速球が持ち味の種市を抜てきした。
まだ大会出場の決まっていないメジャー組の山本(ドジャース)らが参加するかどうかで、投手陣の編成方針は変わりそうだが、井端監督は「今回の5人は関係ない」と信頼を寄せている。
国内でプレーする投手は、日本プロ野球とは異なるWBC使用球への対応も迫られる。監督は「投手はボールが変わるので、(発表を)早くというイメージはあった」。5人にはボールに慣れる時間を十分に与えて調整させ、連覇へ万全の準備を進める。
〔写真説明〕ソフトバンク戦で力投する日本ハム先発の伊藤=10月17日、みずほPayPay
〔写真説明〕日本シリーズ・ソフトバンク戦で力投する阪神4番手の石井=10月28日、甲子園