東京・赤坂の個室サウナ店「サウナタイガー」で美容室経営、松田政也さん(36)と、妻でネイリストの陽子さん(37)が死亡した火災で、開業前の設計段階では、サウナ室は内側から押すだけで開けられるドアだったことが26日、関係者などへの取材で分かった。
火災発生時は、木製のL字型のノブを回して開けるドアになっており、2人はノブが外れたことで室内に閉じ込められたとみられている。警視庁捜査1課は、業務上過失致死容疑を視野に、詳しい経緯を調べている。
関係者などによると、2021年11月に作成された設計図では、サウナ室のドアはアルミ製で、内側に木製の押し板、外側に木製の取っ手が付けられ、室内からは押すだけで開けられるようになっていた。その後、何らかの理由で、変更されたとみられる。
ある業界関係者は「サウナ室のドアは、体調が悪くなっても押せば開けられるようにするのが常識だ」と指摘している。