JFL降格の沼津、中山雅史氏のC.R.O就任を発表「クラブの力になれれば…」

 アスルクラロ沼津は25日、中山雅史氏がクラブ・リレーションズ・オフィサー(C.R.O)に就任することを発表した。

 現在58歳の中山氏は現役時代にジュビロ磐田や北海道コンサドーレ札幌などで活躍。2012シーズン限りで一度現役を引退したが、2015年9月に当時JFLの沼津で現役に復帰した。2019年からは選手兼任育成チームコーチを務め、翌年には現役Jリーガーとして初となるJFA公認S級コーチライセンスを取得した。

 2020シーズンまで沼津に在籍し、2021シーズンからは磐田でコーチを務めた後、2023シーズンから沼津の指揮官に就任した。しかし、就任3年目となった2025シーズンはリーグ最下位の20位となっていた状況から、9月14日に退任が発表された。なお、沼津は2025明治安田J3リーグを最下位で終え、レイラック滋賀とのJ3・JFL入れ替え戦に敗れたことで、来季は2016年以来、10年ぶりにJFLで戦うことになっている。

 そんななか、沼津は中山氏が「スポンサー、パートナー、サポーター、行政機関などのステークホルダとクラブをつなぐ役割。サッカー事業に比重を置き、ビジネス面でクラブをサポートしていく」役割としてクラブ・リレーションズ・オフィサーに就任したことを明らかにした。

 新たな役職に就任した中山氏は沼津のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「クラブリレーションズオフィサーに就任しました中山雅史です。監督、選手としては長い時間を現場で過ごしてきましたが、クラブを支える立場としては、まだまだ学ぶことばかりです。これまで現場で感じてきたこと、積み重ねてきた経験を土台に、今までとは違った形でチームを支え、クラブの力になれればと思っています」

「来季はクラブリレーションズオフィサーとして、パートナー企業や地域、そしてサポーターの皆さまと向き合い、顔の見える関係を一つひとつ築いていきたいと考えています。アスルクラロ沼津が前に進んでいくために、自分にできることを全力で取り組みます」

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