愛媛県砥部町の県立とべ動物園は22日、オランウータンの「ジェニファー」(雌・14歳)のお迎えセレモニーを報道陣向けに開いた。来年2月には一般公開する予定。インドネシアから繁殖目的で借り受け、同園で飼育されている雄の「ハヤト」(15歳)との対面を目指す。
セレモニーに出席した中村時広知事はジェニファーについて「かわいらしい雰囲気で、絶対モテる」と印象を語り、「種の保存は大切で、焦らず次の世代が誕生することを期待している」と述べた。
ジェニファーは今月11日に同園に到着。飼育担当者によると、他の動物の鳴き声にも慣れ始め、キュウリやミカンなどをよく食べているといい、「野生のオランウータンは絶滅の危機にあり、来園者が自然保護について理解を深めるきっかけになれば」と話した。【もぎたて便】
〔写真説明〕ハンモックでくつろぐジェニファー(愛媛県立とべ動物園提供)