岡山県で国道2号「笠岡バイパス」の部分開通に向けた工事が佳境を迎えています。55kmもの長大バイパスの一部となる道路です。
笠岡バイパス間もなく延伸開通!
岡山県で国道2号「笠岡バイパス」の部分開通に向けた工事が佳境を迎えています。2025年度内の延伸へ向け、12月23日には完成した橋へ園児が寄せ書きなどを行うイベントも行われます。
笠岡バイパスは笠岡市西大島新田から「笠岡湾干拓地」を貫く7.6kmの道路で、現在は干拓地内4.5kmの側道部のみ、前後がブツ切りとなった形で開通しています。現状では、干拓地内の道の駅「笠岡ベイファーム」のアクセス路としての側面が強い状態です。
この干拓地から東へ、橋で神島(こうのしま)水道と今立川を渡る約2.8km区間が2025年度に開通予定です。延伸先では国道2号現道に通じる県道倉敷長浜笠岡線と接続するため、国道2号のバイパスとしての機能が高まります。
橋を架けている神島(こうのしま)地区はもともと“離島”でしたが、笠岡湾干拓事業によって本土と地続きとなった場所です。隣の横島地区とを結ぶ神島大橋に並行して「新神島大橋」が開通します。
なお笠岡バイパスは、岡山県倉敷市から広島県福山市にかけての海側に延長約55kmが計画されている国道2号バイパス「倉敷福山道路」の一部を構成します。当初は笠岡バイパスと隣接する「玉島笠岡道路」のII期区間9.4kmも同時開通の予定でしたが、こちらは2026年度に延期されました。
この区間が開通すると、「倉敷福山道路」の開通延長は30kmを超え、国道2号バイパスとしての機能がより高まりそうです。
ちなみに、道の駅「笠岡ベイファーム」では深夜の“たむろ”などの迷惑行為対策として、11月から22時以降に駐車場を全消灯するなどの措置を実施しています。延伸によって笠岡バイパスの交通量が増加すると、また新たな影響が生じるかもしれません。