経産関連、総額3兆693億円へ=AI・半導体に1兆2390億円―来年度予算案

 政府が、2026年度予算案の編成で、経済産業省関連を総額3兆693億円とする方向で最終調整に入ったことが22日、分かった。25年度当初予算比で1.5倍の増加となる。8月の概算要求では金額を示さない「事項要求」としていた国産人工知能(AI)や半導体の関連予算は1兆2390億円とする。
 AI・半導体関連予算は、エネルギー対策特別会計2兆5333億円に含まれる。国産AIの基盤モデルを開発するための費用に3873億円を計上し、ロボットを操作できる「フィジカルAI」の開発につなげたい考え。次世代半導体の量産化を目指すラピダス(東京)などを支援するための政府出資費用には、1500億円を計上する方向だ。
 エネルギー対策や経済安全保障の強化には1兆1514億円を充てる。海外での石油・天然ガスの地質構造調査のほか、レアアース(希土類)など重要鉱物の安定供給確保を目指す。