ロメロ退場は主審のせい? トッテナム指揮官「審判がきちんと仕事をしていれば…」

 トッテナム・ホットスパーを率いるトーマス・フランク監督が、退場となったアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロに言及した。20日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 プレミアリーグ第17節が20日に行われ、トッテナム・ホットスパーはリヴァプールと対戦。33分にフィルジル・ファン・ダイクへのシャビ・シモンズのタックルが危険なものだったことから一発退場となると、56分にアレクサンデル・イサクに先制点を許し、66分にはウーゴ・エキティケが追加点を奪われた。その後、83分にリチャーリソンのゴールで1点を返したが、90+3分にロメロが2枚目のイエローカードで退場となり、最終的には9人で試合終了。1-2で敗れ、2連敗となった。

 反撃ムードの中で退場となったロメロには非難の声が上がっているなか、2枚目のイエローカードはイブラヒマ・コナテを蹴ったことによるもので妥当だとなっている一方で、1枚目のイエローカードは2失点目を喫した際に主審に抗議したものであったため、これがなかったらロメロが退場することはなかったとの見解もある。

 試合後、ロメロが退場したことについて聞かれたフランク監督は「ジョン(・ブルックス主審)はピッチ上で大きなミスを犯した。(2点目の場面で)エキティケは両手を背中に当てていたからね」と2失点目は取り消されるべきだったことを主張した。

「どうして彼がそれを見逃したのか理解できない。幸いにもVARがあるから、必要な時に助けてくれるけど、そうはならなかった。あれが2つ目のミスだ。もし、あの点に戻って、主審がきちんと仕事をしていれば、(ロメロへの)1枚目のイエローカードはなかったと思う。私のチームにはとても情熱的な選手がいる。情熱的な選手がいるということは時にはライン際まで行く必要があるということだ」

 一方、現役時代にトッテナム・ホットスパーとリヴァプールの両方でプレーしたことのある元イングランド代表MFジェイミー・レドナップ氏は、イギリスメディア『スカイスポーツ』で判定のミスがあったことを認めながら、ロメロの行為には次のように苦言を呈している。

「ウーゴ・エキティケの得点はファウルだったと思う。ファウルが認められなかったことは信じられないことだ。その結果、ロメロは審判を追いかけてイエローカードをもらってしまい、終盤に影響が出ることになった」

「でも、ロメロの行動もロメロの常套手段でもある。審判の目の前で相手に飛びかかって、蹴りを入れる。もし、うちの4歳の子どもがそんなことをしたら、『何をしてるんだ?』と言うだろうね」

「コナテが少しロメロにくっついていたのはそれが捕まらないとわかっているからで、実に可愛らしいものだ。でも、彼(ロメロ)はそんなことができない。ばかげているよ」

【ハイライト動画】トッテナム・ホットスパーvsリヴァプール

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