アトレティコ・マドリードは、バイエルンに所属するMFレオン・ゴレツカに関心を寄せているようだ。19日、スペイン紙『アス』が報じている。
ここ2年、ビッグサマーが到来しているアトレティコ・マドリード。昨夏にFWフリアン・アルバレスらを、今夏にMFアレックス・バエナらを獲得してきたなか、来夏の新戦力を象徴する“大物”は、ドイツ代表の大型MFとなるかもしれない。スペイン紙『アス』によると、ロヒブランコスが、バイエルンに所属するレオン・ゴレツカの将来に非常に注目しているとのことだ。今シーズン限りで現行契約が満了を迎えるものの、バイエルンは多額のコストがかかることから新契約を提示しない方針で、フリーエージェントとなる見通しという。こうした状況を把握したアトレティコ・マドリードが、中期的に高パフォーマンスを発揮できる中盤の選手として、ゴレツカをリストアップしていることを伝えている。
一方で『アス』は、「これは市場にとってはチャンスである」とした上で、「イタリア方面からは、ユヴェントスとナポリの2クラブがリストアップしている」と似たような補強戦略を考えている、クラブとの競合に発展する可能性を指摘。ただし、ドイツメディアによると、現状獲得レースで優位に立っているのは、アトレティコ・マドリードと報じられているようだ。
また同紙は、ゴレツカについて「アトレティコのプロフィールに完璧に合致する選手」と説明。ドイツ代表通算67キャップを保持する同選手は身長189cmで、強靭なフィジカルに中盤の複数ポジションでプレー可能なユーティリティ性、そして、30歳という中期的な活躍が見込めるかつ豊富な経験を持っていることが、中盤強化の選択肢として良いと強調。同様の獲得方針で成功した、MFアクセル・ヴィツェル(現:ジローナ)の事例と併せて力説している。
来夏の移籍市場において、バイエルンとの関係性の改善の兆しが薄いゴレツカ。フリーエージェントが既定路線というなかで、アトレティコ・マドリードは果たして、この機会を活かせるのだろうか。