バルサ、来夏の移籍市場でCB補強か…“1:1ルール”復活なら大物獲得へ?

 バルセロナは、来夏の移籍市場でセンターバックの獲得を検討しているようだ。19日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が報じた。

 バルセロナでは、ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホとデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンの去就が不透明な状況。前者はメンタルヘルスに問題を抱え、後者は給与の面から2026年6月末に満了を迎える契約の延長交渉が滞っている状況だ。そのためバルセロナの強化部門は、少なくとも強力なCBを最低一人は獲得することが理想的であることを認識し、市場を注視しているという。

 そこで、「バルサの4~5年間の問題を解決できる」可能性がある最も評価が高い候補に名前が挙がっているのが、マンチェスター・シティのクロアチア代表DFヨシュコ・グヴァルディオールとインテルのイタリア代表DFアレッサンドロ・バストーニの2人だ。両選手はともに、サイドバックも務められる左利きのCBで、足元の技術に長け、若くして大舞台での経験が豊富と、バルセロナが求める条件を満たしている。

 気になるのは獲得にかかる費用だ。今夏も選手登録に四苦八苦したバルセロナは現在、“1:1ルール”(削減した人件費のすべてを、新たな人件費に使い回せるファイナンシャル・フェアプレーのルール)に適合していない。しかし、クラブが無条件に選手登録を再開できる状況に戻った場合、グヴァルディオールとバストーニは明確なターゲットとなるだろうと『ムンド・デポルティーボ』は予想。同クラブは来夏の時点での“1:1ルール”完全復活を目指しているとも同紙は付け加えている。

 ただ、グヴァルディオールとバストーニの獲得には最低でも移籍金8000万ユーロ(約148億円)が必要と見込まれており、クラブ間交渉は一筋縄ではいかないだろう。代替候補として、ドイツ代表DFニコ・シュロッターベック(ドルトムント)やスペイン代表DFパウ・トーレス(アストン・ヴィラ)も高く評価されているが、獲得に全力を注ぐほどの関心は集めていないという。

 また、所属クラブとの契約満了が近いイングランド代表DFマルク・グエイ(クリスタル・パレス)やフランス代表DFイブライマ・コナテ(リヴァプール)も注視しているが、スペイン代表DFエリック・ガルシアを上回る選手とは見なされていないようだ。U-21スペイン代表DFジェラール・マルティンが好調を維持し定着する可能性も無視できないが、「その実現が不確実な以上、クラブは備えを怠ってはならない」と『ムンド・デポルティーボ』は指摘している。

●バルサ、ラッシュフォードの買取りを検討中…来夏55億円の買取条項行使に首脳陣は前向きか●アラウホが“精神的問題”から順調に回復か…クリスマス休暇明けに練習合流、年明けに実戦復帰へ?●レアルのアロンソ監督、危機的状況で談笑のヴィニシウスについて「映像を見ていない。今は…」●19歳DF小杉啓太がフランクフルトに移籍…ユールゴーデンSD「史上2番目に大きな移籍」●マンUのアモリム監督、若手の問題行動→退団圧力の流れを疑問視「留まって戦おう。乗り越えよう」