マンチェスター・ユナイテッドに所属するポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが今夏の移籍市場を回想した。16日、イギリスメディア『BBC』がポルトガルサッカー連盟が運営する『カナル11』でのインタビュー内容を伝えている。
現在31歳のB・フェルナンデスは、2020年1月にスポルティングからマンチェスター・ユナイテッドへと完全移籍。シーズン途中の加入ながらすぐさま司令塔としての地位を確立し、2023年7月からはキャプテンとしてチームを牽引している。在籍7年目の今季はボランチとしてもプレーしており、ここまで公式戦17試合出場5ゴール7アシストを記録中だ。
今夏の移籍市場ではサウジ・プロフェッショナルリーグを戦うアル・ヒラルからの関心が報じられていたB・フェルナンデス。一部メディアは移籍金約1億ポンド(約208億円)に週給70万ポンド(約1億5000万円)のメガオファーがマンチェスター・ユナイテッドに提示されたと伝えたものの、最終的には残留を望むB・フェルナンデスの意向により交渉は破談となった。
当時を振り返ったB・フェルナンデスは、「クラブからは『君が去っても我々にとっては悪くない』という感じを受けた。それが少しつらかった」と告白。マンチェスター・ユナイテッド側が放出を受け入れる姿勢であったと明かし、「つらいというより悲しかった。僕は誰にも批判されないタイプの選手だと思う。常にプレーできる状態で常に全力を尽くしている」と回想した。
一方、「この移籍市場で去ることもできたし、もっと多くのお金を稼げただろう。今季は多くのタイトルを獲れていたかもしれない」と述べつつ、「でも家族の理由だけでなく、本当にこのクラブを愛しているから行かないと決めた」と残留決断の理由を説明している。
さらにB・フェルナンデスは、「クラブは僕の退団を望んでいた。監督が僕を必要としていたから、役員たちにその決断を下す勇気がなかっただけだと思う」と発言。「もし僕が出たいと言っていたら、たとえ監督が引き留めようとしてもクラブは僕を手放していただろう」と語った。