防衛省・統合幕僚監部は、空母「遼寧」を含む複数の中国海軍の艦艇が太平洋上を航行したと発表しました。
大東諸島を周回するように航行
防衛省・統合幕僚監部は2025年12月12日、空母「遼寧」を含む複数の中国海軍の艦艇が太平洋上を航行したと発表しました。
防衛省によると、12月10日に沖縄県の沖大東島の南東約210kmに「遼寧」とルーヤンIII級ミサイル駆逐艦2隻(艦番号117、124)が出現。沖縄本島から東に約340kmほど離れた場所に位置する大東諸島を周回するような形で航行しました。
また、6日から12日にかけて、「遼寧」から艦載戦闘機や艦載ヘリによる発着艦が計約260回確認されたとのこと。その後、12日に「遼寧」とレンハイ級ミサイル駆逐(艦番号101)、フユ級高速戦闘支援艦(艦番号901)の計5隻が宮古海峡を通り、東シナ海に向けて航行したとしています。
これに対し自衛隊は、P-3C哨戒機や護衛艦「てるづき」により、警戒監視・情報収集を行ったほか、「遼寧」艦載機に対しては航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させるなどの対応を行ったと発表しています。